話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は「凪のあすから」です。インフィニットの永谷敬之プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
「光る君へ」より昔! 最も古い時代の大河ドラマは? 1976年「風と雲と虹と」のあらすじ
−−作品の概要と魅力は?
本作品はファンタジー作品なのですが、大きな特徴としてはおとぎ話のような世界観で構築されていることです。簡単に言うと地上に住んでいる人間と海の中で生活できる人間がいて、その異文化である二つの世界が交わることで生まれる人々の触れ合いや衝突、また思春期の少年少女のさまざまな出来事を通しての成長やさまざまな感情の移り変わりが描かれているのが、本作の魅力と言えます。
−−アニメにするときに心がけたことは?
思春期に生まれるいろいろな感情が何なのか? あるいはその気持ちは本心なのか? また、さまざまな経験から成長する過程の心情を少しでも丁寧に描きたいこと。それと今回の特殊な世界を構築している街並みを描く美術にも力を入れてます。完成した映像には自信を持っています。
−−作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?
今作は2クールですが、昨今は1クールアニメ全盛の時代。この企画に共感して「参加してくれる」と言ってくれた制作スタッフや制作委員会と企画を立案した後、企画が成立した瞬間はやはりうれしかったですね。
先にも書いたおとぎ話的な世界観の構築のところで“海の中を描きたい”という話は当初からありましたが、それを生かす上での舞台設定や各種設定に関してはいろいろなアイデアが目の前を通り過ぎていったように思います。そこに費やした時間はかなり膨大でしたが、「凪~」の制作がすべて終わった後に「あんな話やこんな話があったよね」みたいなことが話せるのではと今から楽しみです。
−−今後の見どころを教えてください。
作品的にはそろそろ折り返し地点が近づいてますが、キャラクターたちのいろいろと絡み合っている感情には今後も注目いただきたいところです。さらに中学生5人はもちろんですが、小学生コンビの活躍にもご期待いただきたいです。
−−ファンへ一言お願いします。
作中では、この後もおとぎ話にふさわしいさまざまなエピソードが展開されます。ぜひ、少年、少女たちの成長とともに「凪のあすから」が行き着く先を最後まで、ご期待いただきお楽しみください。
インフィニット プロデューサー 永谷敬之
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