ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は人気歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」の30周年記念作「信長の野望・創造」(PS3・PC)です。コーエーテクモゲームスの小笠原賢一プロデューサーに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
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−−ゲームの内容について教えてください。
「信長の野望」は、戦国時代の日本が舞台の、歴史シミュレーションというジャンルのゲームです。プレーヤーは、織田信長や武田信玄といった戦国大名の一人となって富国強兵を図り、外交や合戦を通じて領土を広げながら全国統一を目指します。本作「創造」はシリーズ30周年記念作品ということもあり、シリーズファンの方はもちろん、「信長の野望」が久しぶりの方やプレーしたことのない方にも楽しんでいただける作品にしたいと考えました。後述するコンセプトやキーワードを軸に従来作の良い点、改善すべき点などを検討した結果、シリーズの集大成と呼ぶにふさわしい作品になったと自負しています。
−−セールスポイントは?
「リアリティー」「ダイナミック」「ドラマチック」という三つのキーワードで表されます。舞台となる日本は、美しくリアルなフル3Dの一枚マップで再現され、眺めているだけでも圧巻です。そのマップ上で城下町の発展や城を巡る攻防戦など、全てが繰り広げられるのです。また、シリーズ最多の300以上の城が登場し、多数の軍団が入り乱れるダイナミックな合戦も魅力のひとつです。そして、武将たちの活躍を彩るドラマチックなイベントも盛りだくさんと、まさにシリーズ史上最高の戦国絵巻といえます。
−−企画のコンセプトは?
戦国の風雲児と呼ばれ、新しい世界の創造を目指した織田信長。志半ばで倒れたものの、彼の目指した新しい城下町や技術、文化、戦い方、経済システムなど、すべてがまさに革新的なものでした。本作では「新時代の創造」をコンセプトに、織田信長が成し遂げられなかった新しい世界の創造をプレーヤー自らの手で実現できる作品を目指しました。「信長の野望」の原点は、やはりタイトル通り、信長が何を考え、何をなそうとしたのか、つまり、彼の人生や生き様にあるのではないかと考えたからです。
−−ゲームの開発で苦労したこと、面白いエピソードを教えてください。
コンセプトとキーワードを軸に開発スタッフとビジョンを共有していたので、方向性がずれるといったことはあまりありませんでしたね。とはいっても全てが順調だったわけではありません。たとえば、武将の能力値を決める際に開発スタッフと意見が合わないこともありましたね。それぞれお気に入りの武将はいますから。この武将の能力はもっと高くていいとか、この武将より低いのはおかしいとか。最終的にはプロデューサー権限で……となることがあったかもしれません(笑い)。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
リアリティーを追求した本作は、戦国時代がお好きな方なら、必ずお楽しみいただける内容となっております。戦国大名になりきって、新しい天下を“創造”する醍醐味(だいごみ)を存分にご体感ください。新しいシナリオや機能拡張など、ネットワークを利用したコンテンツ追加も計画していますので、そちらのほうもご期待ください。
コーエーテクモゲームス 「信長の野望・創造」プロデューサー 小笠原賢一
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