杉本哲太＆古田新太：「北三陸と東京は遠い……」　あまちゃんコンビが思い出話

　俳優の杉本哲太さんと古田新太さんが8日、TBS放送センター（東京都港区）で行われたダブル主演の連続ドラマ「隠蔽捜査」（TBS系）の制作発表会見に登場した。昨年大ヒットしたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」でも共演した2人だが、杉本さんは「僕は岩手の人間で、こちら（古田さん）、東京の方なんで（一緒のシーンがない）」と苦笑すると、古田さんも「全然会わないんですよ」とうなずき、「北三陸と東京は遠いんだな～」と思い出話をして、会見を盛り上げた。

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　ドラマは、山本周五郎賞など数々の賞に輝き、累計130 万部を突破した今野敏さんの警察小説「隠蔽捜査」シリーズが原作で、刑事ではなく官僚が主人公。信念を突き通す東大卒キャリアの 竜崎伸也（杉本さん）と、本音と建前を使い分けて周囲を気遣い、物事すべてに柔軟に対応する私大卒キャリアの伊丹俊太郎（古田さん）の関係を軸に、警察内の権力闘争や人間関係、家庭の問題などを描く。杉本さんは「（古田さんとは）昔から知り合いだけれど、朝ドラでも接点がなかったし、仕事でがっつり組んだことがない」というが、古田さんとの芝居は「野球のバッテリーみたいにどんな球を投げても安心できる相手。暴投してもちゃんと取ってくれる」と信頼を寄せた。

　古田さんは、杉本さんについて「まじめな人です。お芝居がやりやすい」とコンビのチームワークのよさを語った。一方で「あまちゃんの人気がすごすぎたんで、あまちゃんキャストと出ると『便乗』と（ネットで）言われる。ツイッターで原作ファンに『伊丹は古田新太じゃねーな』と言われる……」と、ネットでの評判を気にしていたが、会見にサプライズで登場した原作者の今野さんに「初回、ものすごく面白かったです。完璧です。（ネット上の評判も）心配いらない」と太鼓判を押され、「初回を見た人は2話を見たくなる、絵面は地味だけれど、初回さえ見ていただければ」と、力強くPRしていた。

　ドラマは、杉本さん、古田さんのほか、あくの強い個性派刑事・戸高善信に安田顕さん、竜崎の妻・冴子役に鈴木砂羽さん、ドラマのオリジナルキャラクターで、竜崎と伊丹の同期の上條貴仁役に生瀬勝久さんが出演する。13日スタートで、毎週月曜午後8時に放送。初回は関東ローカルのみ午後7時55分から放送となる。