ゲーム質問状:「戦国BASARA4」 テーマは“戦国創世” 兵士が合体攻撃

「戦国BASARA4」
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「戦国BASARA4」

 ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は大人気アクションゲーム「戦国BASARA」シリーズの最新作「戦国BASARA4」(PS3)です。「戦国BASARA」シリーズと今作のディレクターを務めるカプコンの山本真さんに作品の魅力を聞きました。

ウナギノボリ

 −−ゲームの内容について教えてください。

 「戦国BASARA4」はタイトルにもあるように、戦国時代・武将をモチーフとしたアクションゲームです。よりエンターテインメントを目指し、かっこよく・面白くおかしく本当に多くのジャンルと融合した独自の世界観で見たことのない戦国時代になっています。ゲームプレーの特徴はなんといっても「敵を倒す気持ちよさ」が基本となります。これは初心者の方から難しい操作なしでも体感でき、アクションゲームが得意な方にはさらに満足させる段階も用意しており、幅の広いゲーム設計となっています。

 そして、今作はナンバリングではありますが、「新章突入」と位置づけ制作しました。初めてプレーする方、これまでもプレーしていた方。アクションゲームが苦手な方、よりテクニカルなアクションを求める方。歴史好きな方、歴史が苦手で何かきっかけがほしい方。マンガ・アニメが好きな方。武将が好きな方。笑いたい方、泣きたい方、ストレス解消をしたい方。すべての方々に楽しんでほしいという思いが詰まったゲーム。それが「戦国BASARA4」です。

 −−セールスポイントは?

 セールスポイントは本当に多くありますよ。ただ一つに絞るとしたら……、「戦国BASARA4」は、変化していく戦場の中での「状況把握と決断」を求めたアクションゲームになります。操作性の複雑さではなく「感じる」が一番。ということになりますね。

 −−最新作のコンセプトは?

 今作では「戦国創世」とテーマを決めました。それは自分自身の手で戦国時代という歴史をゼロから「創る」ことができるということです。その「創る」はゲーム全体のコンセプトでもあります。今作から入った戦友システムではボタン一つで簡単に共闘アクションを「創り」、さらに必殺技では墨絵でオリジナルの戯画さえも「創り」出します。そして、戦国乱世を生き抜く兵士たちも負けてはいません。バサラ世界の兵士たちはまるで組み体操のように重なり陣形を「創り」、合体して攻撃してきます。それ以外に、武器や合戦などゲーム全体の隅々までさまざまなことをプレーヤー自身が「創る」ことのできる自由度の高いカスタマイズ性も特徴となります。

 −−ゲームの開発で苦労したこと、面白いエピソードを教えてください。

 苦労はたくさんありましたが、その中のひとつは敵の数になりますね。戦国乱世の時代なので戦場感を醸し出すには兵士たちがたくさんいて躍動感を感じることができなければいけない。そこに今作の敵の特徴である陣形合体があります。合体するために動きまわること自体は躍動感を与えてくれたのですが、大きな合体では10人がかりのものもあるので、その分、まわりから人がいなくなります。でもそこにも合戦風景を演出したい……つまりは、多くの兵士がいるということです。

 開発の初めから最後まで、兵士たちが思考し、さらに人数を出さなければいけないという画面上での葛藤がAIとともにスタッフにのしかかりましたね。完成したものは、画面最大では70~80人の兵士たちを出すことができました。これはスタッフの気合・根性・睡眠時間の結晶です!

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 「戦国BASARA」はゲームコンテンツを基に、舞台・テレビアニメ・その他のさまざまなエンターテインメントにチャレンジしていきたいと思っております。そして、そこには必ず「楽しい」を感じるようにしていきます。ぜひ、体感してください!

 カプコン 「戦国BASARA」シリーズディレクター 「戦国BASARA4」ディレクター 山本真

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