女優の米倉涼子さんが、今夏に放送予定の松本清張さん原作のスペシャルドラマ「強き蟻」(テレビ東京系)に夫の遺産を狙う“悪女”役で主演することが8日、明らかになった。同局のドラマに初出演する米倉さんは「今までテレビ東京さんとはご縁がなかったので、すばらしい機会をいただけて光栄に思っています。内容も『さすが松本清張!』と思わせる展開で、脚本を読んで面白い、そして演じて面白い。役者にとってこの上ない喜びでした」と語っている。
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これまでにも数々の清張作品に出演してきた米倉さんだが、今回演じるのは4人の男を翻弄(ほんろう)し、己の目的のために夫の寿命を緩やかに縮めようと企む人妻・伊佐子。「手段を選ばずのしあがろうとする。一見悪い女性に見えますが、ここまで自分の欲望のために動くのなら……と応援したくなるキャラクターでしたし、たくましさ、可愛らしささえ感じました」とコメント。「人物それぞれの欲望が渦巻き、その中で伊佐子が男性に強く向かっていくたくましさは見どころです」とアピールしている。
ドラマは同局の開局50周年特別企画で、文芸春秋から1971年に刊行された松本さんの同名の長編小説が原作。かつて東銀座で普茶料理の店を営んでいた沢田伊佐子は31歳年上の会社役員・沢田信弘の後妻として嫁ぎ、3年後に“未亡人”となって信弘の資産10億円を独り占めしようと企んで、夫の寿命を緩やかに縮めようと、ひそやかな計画を練っていた……というストーリー。
今作を手がける同局の中川順平プロデューサーは「過去にも、米倉さんと清張原作の組み合わせはありましたが、2014年版は、光を当てたダイヤが七色に輝くように、米倉涼子のいろいろな顔が見られる、魅力全開の新たな主人公像です」と自信を見せている。
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