俳優の阿部寛さん、女優の上戸彩さんが9日(現地時間)、イタリア・ナポリの世界遺産・カゼルダ王宮の宮廷劇場で行われた映画「テルマエ・ロマエ2」(武内英樹監督、4月26日公開)のワールドプレミアに登場した。上映後にはスタンディングオベーションが湧き起こり、現地の観客約300人とともに客席で映画を鑑賞した阿部さんは、イタリア語で「見てくださって心より感謝します」と感謝の言葉を述べた。
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同劇場で日本映画が上映されるのは今回が初めてで、阿部さんは「こんな素晴らしい劇場で上映できるなんて、とても驚いています」と感激。上映中には爆笑も巻き起こり、阿部さんは「みなさん温かく見守ってくれて、一緒に見ることができてとてもよかった」、上戸さんも「パート1で初めてイタリアで上映された時は不安でいっぱいでしたが、イタリアの皆さんが大きく笑ってくださることがすごく自信につながりました。今回もみなさんからエネルギーや勇気をもらうことができ、感謝しています」とあいさつした。
映画を見た観客からは「阿部さんは区別がつかないほど古代ローマ人に見えた」などの感想が寄せられ、舞台あいさつを終えた阿部さんは「日本とイタリア、国は違えど共通するところを笑ってくれたのはすごくうれしかった」とコメント。上戸さんも「笑えるところが盛りだくさんなので、リラックスして劇場に遊びに来るような、お風呂につかりにくるようなそんなつもりで劇場へ来てもらえたらうれしい」とアピールした。
阿部さんと上戸さんは、プレミアイベントに先立ち、世界遺産・ポンペイを訪れ、2400年前に建設されたテルマエ・スタビアーネ浴場などを見学。プレミアイベントの舞台あいさつでは5人のイタリア人観客に足湯体験をプレゼントして日本の風呂文化を紹介、うち1人には指圧のサービスもして会場を盛り上げた。
映画は、「コミックビーム」(エンターブレイン)で連載されたヤマザキマリさんの人気“風呂”マンガを阿部さん主演で実写化した映画「テルマエ・ロマエ」(2012年4月公開)の続編。前作で斬新(ざんしん)なテルマエ(浴場)を作ったことで、一躍人気者となった古代ローマの浴場設計技師・ルシウスが、今度はコロッセオに剣闘士の傷を癒やすテルマエ建設を命じられ、再び現代日本へとタイムスリップし、お風呂専門雑誌のライターに転向していた真実(上戸さん)と再会し……という展開。阿部さん、上戸さんのほか、北村一輝さん、竹内力さん、宍戸開さん、笹野高史さん、市村正親さんらも前作に引き続き出演する。
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