市村正親:早期胃がんでミュージカル休演

早期の胃がんのため、ミュージカル「ミス・サイゴン」の休演を発表した市村正親さん=2014年1月22日撮影
1 / 1
早期の胃がんのため、ミュージカル「ミス・サイゴン」の休演を発表した市村正親さん=2014年1月22日撮影

 俳優の市村正親さんが、早期の胃がんのため、25日から開幕したミュージカル「ミス・サイゴン」の全日程(7月29日~10月5日)を休演することが27日、明らかになった。ミュージカルを制作する東宝と所属事務所がファクスで発表した。

ウナギノボリ

 所属事務所によると、市村さんは6月下旬に体調不良のため、病院へ行ったところ、急性胃炎と診断され、その後入院。その際に念のためにと受けた検査で胃に腫瘍が見つかり、病理検査の結果、悪性と診断されたという。今後については、約2週間の入院の間に腹腔鏡手術を受け、退院後は自宅療養し、11月からのミュージカル「モーツァルト!」には出演するという。

 市村さんはファクスを通じてコメントを発表。「この度は私事で皆様にご心配とご迷惑をおかけしております。公演を楽しみにお待ちいただいているお客様には、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪。「俳優として一番悲しいことは、楽しみにしてくださるお客様の前に立って舞台からごあいさつできないことであり、一番悔しいことは、共に作品を作り上げるためにけいこ場で闘ったスタッフ及びキャストに迷惑をかけることです」「演劇の神さまがぼくに与えてくれたこの舞台が、一人でも多くのお客様に愛され、そして、皆さんが楽しんでくださることを心から祈っています」と思いを明かしている。

 なお、市村さんが「ミス・サイゴン」で演じるエンジニア役については、すでに同役を演じている駒田一さんに加え、筧利夫さんが代役を務めるという。

 ◇市村さんのコメント全文(原文まま)

 この度は、私事で皆様にご心配とご迷惑をおかけしております。公演を楽しみにお待ちいただいているお客様には、本当に申し訳ない気持ちで一杯です。

 俳優として一番悲しいことは、楽しみにしてくださるお客様の前に立って舞台からご挨拶できないことであり、一番悔しいことは、共に作品を作り上げるために稽古場で闘ったスタッフ及びキャストに迷惑をかけることです。

 この「ミス・サイゴン」はわたしにとって俳優人生の転機となった作品です。22年前の日本初演、エンジニアという役をいただき、「アメリカン・ドリーム」を歌う中で、わたし自身が俳優として大きな夢を見させていただきました。

 今のわたしの夢は、再びお客様の前でこの曲を歌うことです。そのためにわたしは治療に専念しますが、「ミス・サイゴン」のスピリットは変わることなく、頼りになる仲間たちによって毎日素晴らしいパフォーマンスが繰り広げられます。

 演劇の神さまがぼくに与えてくれたこの舞台が、一人でも多くのお客様に愛され、そして、皆さんが楽しんでくださることを心から祈っています。

 市村正親

芸能 最新記事

MAiDiGiTV 動画