注目映画紹介:「小野寺の弟・小野寺の姉」メガネ男子にクラッ 不器用な姉弟の心温まる物語

映画「小野寺の弟・小野寺の姉」のワンシーン (C)2014 「小野寺の弟・小野寺の姉」製作委員会
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映画「小野寺の弟・小野寺の姉」のワンシーン (C)2014 「小野寺の弟・小野寺の姉」製作委員会

 俳優の向井理さんが主演する映画「小野寺の弟・小野寺の姉」(西田征史監督)が25日から全国で公開される。向井さんが演じるメガネをかけた引っ込み思案の弟と、片桐はいりさんが演じる生真面目な姉が織りなすコメディータッチの心温まる物語だ。

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 映画は、両親を亡くし2人で暮らす弟の小野寺進(向井さん)と姉のより子(片桐さん)の家に届いた誤配達の郵便をきっかけに、それぞれの恋と人生が動き始める……という展開。進が恋する岡野薫役で山本美月さん、より子がひそかに思いを寄せる営業マン浅野暁役で及川光博さんが出演するほか、大森南朋さん、麻生久美子さん、ムロツヨシさんも出演する。原作の同名小説を手がけた脚本家の西田さんが監督と脚本を担当している。

 33歳の弟と40歳の姉。“いい年”をした姉と弟が一軒家で暮らす2人きりの生活は、他人から見たら少し変わっているのかもしれないが、当人たちはどこ吹く風。ときにはぶつかり合ったりもするが、それは互いのことを一生懸命考え、思い合っているから。不器用ながらもそれぞれのやり方で互いを思い合い、もがきながらも自分の人生の針を少しずつ進めようとしていく2人がとても愛おしく思えてくる映画だ。

 東京郊外にあると思われる2人が暮らす古い一軒家やおばあちゃんの家にありそうな台所の入り口に掛かっているのれん、進がより子や薫と遊びに行く遊園地など映画に登場する場所や小道具の数々はどこか懐かしく、ノスタルジーを感じる。個人的には“メガネ男子”で調香師という役どころの向井さんの姿に何度もクラッときてしまった。25日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。(堀池沙知子/毎日新聞デジタル)

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