キングダム:Penの表紙に登場 ストーリー読み解く特集も 

「キングダム」が登場した雑誌「Pen」の表紙
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「キングダム」が登場した雑誌「Pen」の表紙

 人気マンガ「キングダム」が、15日発売の雑誌「Pen」(CCCメディアハウス)8月1日号の表紙に登場することが明らかになった。同誌は今回、初めて男性向けマンガを総合的に特集しており、キングダムのほか現在連載している作品を中心に注目のマンガ100作を紹介する。

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 「キングダム」は、2006年から週刊ヤングジャンプ(集英社)で連載中の原泰久さんのマンガ。中国の春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍を目指す少年・信の活躍を描いている。5月28日に「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で放送された「キングダム芸人」の特集をきっかけに、電子書籍の売り上げが放送前週の約40倍を記録するなど話題となっている。

 同号は「いま読みたい、日本のマンガ」と題し、キングダムや雲田はるこさんの「昭和元禄落語心中」(講談社)など8作品のストーリーの背景を、作者への取材を通して迫る特集や、「少年ジャンプ」(集英社)の編集者が語る新たな試みなどが掲載され、800年に及ぶ日本マンガ史、作画や編集、デザインなど制作の裏側を78ページにわたり特集する。

 また、女優の宮崎あおいさん主演で実写映画化されたマンガ「ソラニン」(小学館)などの作者・浅野いにおさんへ作画に関するインタビューや、窪之内英策さんが描き下ろしたマンガ「ツルモク独身寮」のイラストが窪之内さんと建築家の谷尻誠さんによる対談とともに掲載される。

 「PEN」は、男性向けライフスタイル誌として、毎号さまざまなジャンルを特集しており、過去には、12年にモンキー・パンチさんの「ルパン三世」を特集、13年には池田理代子さんの「ベルサイユのばら」を表紙に「少女マンガ 超入門」と題した特集を行っている。

 今回、初めて男性向けマンガを特集したことについて編集部の山田泰巨さんは「Penの読者は30~40代で、マンガを読むことから離れてしまっている読者に、おもしろいマンガを紹介したいということから企画した」と話し、「マンガ家を一クリエーターとして取り上げ、作品制作にかける思いを知ることができる内容を特集したかった」と話している。

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