テレビ試写室:「恋仲」 福士蒼汰と本田翼が幼なじみに “ザ・月9”的ラブストーリーに期待

20日にスタートする“月9”ドラマ「恋仲」の一場面=フジテレビ提供
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20日にスタートする“月9”ドラマ「恋仲」の一場面=フジテレビ提供

 ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組について、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は福士蒼汰さん主演で、本田翼さんがヒロインを演じる20日スタートの“月9”ドラマ「恋仲」(フジテレビ系)の第1話だ。

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 ドラマは、福士さん演じる三浦葵(あおい)と、野村周平さん演じる蒼井翔太という2人の「アオイ」のどちらかが、本田さん演じる芹沢あかりと結婚するまでを描く。

 舞台は2015年の東京で、第1話は富山県で過ごした3人の高校時代を中心に描かれる。幼なじみの葵とあかりは、互いに思いを寄せながらも素直になれず、微妙な関係が続いていた。そこへ東京から蒼井が転校してくる。3人は親友になるが、ある夏を境に関係は変化し、7年後に再会する。

 「こんな恋がしたい!」と思わせる“ザ・月9”的ラブストーリー。煮え切らない主人公と、天真らんまんな女の子という組み合わせや、幼なじみを交えた男2人に女1人の三角関係、好きだけれど素直になれない、思い合っているのにすれ違うというラブストーリーの王道がこれでもかと描かれる。高校生、夏祭り、花火、自転車……と“初恋キーワード”も満載だ。

 王道ながら新鮮さを感じるのは、ひとえに福士さん、本田さんのさわやかな魅力ゆえだろう。2人のフレッシュな演技が、ただ隣にいるだけでドキドキしてしまう……という、ぎこちなくも純粋な初恋の気持ちを表現している。

 物語の本番は2話以降に持ち越しといった印象。甘酸っぱい夏の思い出を抱えた3人が、7年たって再会し、どんな恋模様を繰り広げるのか期待したい。寝苦しい夏の夜に、さわやかな恋の風を吹かせてくれそうだ。

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