フジテレビ:日曜夜に3時間の大型枠 10月改編で日テレの「牙城崩す」

10月改編を発表したフジテレビ
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10月改編を発表したフジテレビ

 フジテレビは3日、東京・台場の同局で10月の改編発表会を開き、新番組のラインアップを発表した。ゴールデンタイム帯では「世界行ってみたらホントはこんなトコだった!?」「水曜歌謡祭」「世界HOTジャーナル」などが軒並み終了し、新たに複数のバラエティー番組を投入。日曜午後7時から3時間の大型枠を新たに設けるなど、全日帯(午前6時~深夜0時)10.7%、ゴールデン帯(午後7~10時)31.7%、プライム帯(午後7~11時)34.2%と4月に続き高めの改編率となった。

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 日曜午後7時からは、これまで「クイズ!それマジ!?ニッポン」「ザワつく!?ウィークエンドTV ニュースな晩餐会」「オモクリ監督~O-Creator’s TV show~」を放送していたが、10月期からは3時間枠の「日曜ファミリア」として、大型バラエティー番組などを放送する枠にした。

 改編発表会に出席した宮道治朗編成部長は「家族そろってテレビに接してもらえる貴重な時間なので、そこに合わせて大枠を編成した。家族そろってハッピーな気持ちで見られる、気楽にカジュアルに楽しめる番組をラインアップしたい。『逃走中』など既存のコンテンツもラインアップするが、新しいコンテンツも編成していく」と説明した。

 日曜夜は裏番組に「ザ!鉄腕!DASH!!」「世界の果てまでイッテQ!」など日本テレビが放送する人気番組が並ぶが、宮道編成部長は「(日曜ファミリアには)並々ならぬ思いがある。週末弊社は苦戦しているところがあり、そういう3時間編成という狙いもある。既存のコンテンツだけではなく、ここに新しく挑戦する大型バラエティーは相当気合いを入れて、裏局との戦いを制するべく、かなり面白いラインアップを並べる。必ず週末の牙城を崩したい」と意気込んだ。

 そのほか、火曜午後8時台に「世界行ってみたらホントはこんなトコだった!?」の後番組として、ウッチャンナンチャンの内村光良さんがMCを務めるクイズ番組「優しい人なら解けるクイズ!!」(仮)がスタート。水曜午後8時台は「水曜歌謡祭」の後番組として、「雨上がり決死隊」ときゃりーぱみゅぱみゅさんがMCを務めるバラエティー「世界の何だコレ!?ミステリー」、金曜午後7時台には「世界HOTジャーナル」の後番組として、加藤浩次さんと田中みな実さんがMCを務めるバラエティー「となりの実話TV カミングアウト!」(仮)を放送する。

 また、日曜午後11時15分から「ヨルタモリ」の後番組として、過去2度特番として放送され好評を博した現代の若者が尊敬すべき、“おバカ”な先輩たちを紹介するバラエティー「人生のパイセンTV」をレギュラー化。MCは「オードリー」の若林正恭さんとベッキーさんがMCを務める。さらに、金曜午後11時半から、歌手の森高千里さん、お笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建さんの「水曜歌謡祭」のコンビが再びタッグを組む新たな音楽番組も放送する。

 10月改編のテーマは「ふふふっ LIVE!フジテレビ」で、宮道編成部長は「テレビで少しでも笑ってもらったり、ちょっと幸せを感じてもらったらり、空気感が柔らかくなればと思った。フジテレビはそもそもそういうテレビ局なんじゃないかなと思い、こういうキャッチコピーを掲げた」と説明し、「視聴者のみなさんにちょこっとハッピーをお届けできるような番組がそろっている」と自信を見せた。また、「この改編は来年の4月改編にもつながっていく。いきなりというわけにはいかないと思うが、今のフジの状況を変えるべく、仕掛けていきたいと思っている」とも語った。

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