今週シネマ:11、12日公開の映画 「天空の蜂」「ピクセル」「カリフォルニア・ダウン」…

映画「天空の蜂」のワンシーン (C)2015「天空の蜂」製作委員会
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映画「天空の蜂」のワンシーン (C)2015「天空の蜂」製作委員会

 今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。12日には、「ガリレオ」シリーズなどで知られる東野圭吾さんの小説を江口洋介さん主演で映像化した「天空の蜂」(堤幸彦監督)、1980年代に流行したゲームキャラクターたちが登場する米映画「ピクセル」(クリス・コロンバス監督)、“ザ・ロック”こと米俳優のドウェイン・ジョンソンさんが主演を務めるディザスターパニック映画「カリフォルニア・ダウン」(ブラッド・ペイトン監督)が公開される。

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 「天空の蜂」は、東野さんが“原発テロ”を題材にし、1995年に発表したクライシスサスペンスで、「SPEC」や「トリック」などで知られる堤監督がメガホンをとり、20年の時を経て映像化が実現。開発されたばかりの超巨大ヘリを乗っ取り、原子力発電所の原子炉に墜落させるという史上最悪の“原発テロ”を引き起こそうとする犯人と、日本壊滅という究極の危機に立ち向かう人々との8時間の攻防を描いている。江口さんが超巨大ヘリ「ビッグB」の設計士、本木雅弘さんが原子力発電所「新陽」の設計士、綾野剛さんが「ビッグB」を奪う謎の男を演じるほか、柄本明さん、國村隼さん、石橋蓮司さん、竹中直人さん、手塚とおるさん、仲間由紀恵さんら豪華キャストが集結。登場人物たちのそれぞれの立場の懸念や焦燥が、最近の日本を代表する俳優たちの名演とともにリアルに描かれ、濃密な“8時間”を味わうことができる。

 「ピクセル」は、「ハリー・ポッター」や「ナイトミュージアム」シリーズのコロンバス監督が手掛けるSFエンターテインメント作で、「パックマン」「ドンキーコング」「スペースインベーダー」といったゲームキャラクターに姿を変えた宇宙人が地球に襲来し、人類と戦いを繰り広げる。日本語吹き替え版では、タレントの柳沢慎吾さんが主人公のサム・ブレナーの声で実写の米映画吹き替えに初挑戦しているほか、渡辺直美さん、神谷明さんらが声を担当した。パックマン、ドンキーコングのほかにもギャラガ、ディグダグなど、数多くの懐かしのゲームキャラクターが登場。奇抜な物語と最新のCG技術で再現されたキャラクターたちに驚かされ、所狭しと暴れまくる姿は圧巻だ。

 「カリフォルニア・ダウン」は、米カリフォルニアを舞台に、観測史上最大級の巨大地震をはじめ自然災害に襲われて街が崩壊していく中、未曽有(みぞう)の危機に見舞われた人々の姿や、救出に奔走(ほんそう)するレスキュー隊員の姿を描く。ジョンソンさんがレスキュー隊員のレイを演じるほか、カーラ・グギーノさん、アレクサンドラ・ダダリオさんらが出演。ストーリーとしては家族愛をテーマに、主人公のレイが別居中の妻や娘を救助するために奮闘するという王道パターンで、地震や津波といった描写に対して割り切れるなら、街が倒壊していく様子はまさに圧巻で、逃げ場のない恐怖やビジュアル的な見応えはエンターテインメント作品として出色の出来。

 そのほか11日には、英国出身でアカデミー賞俳優のコリン・ファースさん主演のスパイ映画「キングスマン」(マシュー・ボーン監督)、お笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」の内村光良さんと、「さまぁ~ず」の三村マサカズさん、大竹一樹さんの3人がレギュラー出演している人気バラエティー番組「内村さまぁ~ず(内さま)」を映画化した「内村さまぁ~ず THE MOVIE エンジェル」(工藤浩之監督)、一人ぼっちの少年が名門合唱団に入って運命を切り開いていく「ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声」(フランソワ・ジラール監督)が公開された。12日は、女性ダンス・ボーカルグループ「E-girls」の石井杏奈さんの主演映画「ガールズ・ステップ」(川村泰祐監督)、人気児童書「かいけつゾロリ」シリーズが原作の劇場版アニメ最新作「映画かいけつゾロリ うちゅうの勇者たち」(岩崎知子監督)が公開される。

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