CDショップチェーン「HMV」初の音楽と書籍をテーマとした新形態店舗「HMV&BOOKS TOKYO」が19日、商業施設・渋谷モディ(東京都渋谷区)にオープンする。店内は書籍とCDがコーナーに分かれておらず、旅行ガイドブックのコーナーに各国のアーティストのCDを陳列するなど混在しているのが特徴となっており、オープンに先駆け17日、報道関係者向けに内覧会が開かれた。
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同店はHMVの53店目の店舗で、床面積は5~7階の延べ約1815平方メートル。メインターゲットは30、40代の女性で、商品構成比は60%が書籍となっている。フロアは、世界の文学や旅行ガイドブック、食などの「世界の食と旅」、仕事、恋愛、健康、科学などの「生きるヒント」、マンガやアニメ、アイドル、アートなどの「TOKYOカルチャー」とテーマごとに分かれている。各フロアにイベントスペースが設けられ、年間で1000本以上のライブやトークショー、セミナーなどのイベントを予定しており、“体験型”の店舗を目指している。
免税販売、フロアマップなどを英語、中国語で表示するほか、海外旅行者向けの日本文化紹介コーナー「BOOKS on JAPAN」も常設。同コンセプトの店舗を2018年度末までに10店舗のオープンを目指し、既存のCDショップは現状維持する予定。
HMVはかつて渋谷に旗艦店を置き、1990年代に“渋谷系”と呼ばれるムーブメントをけん引したが、2010年に閉店している。内覧会で、ローソンHMVエンタテイメントの坂本健社長は「渋谷にHMVを戻そうとしてきた。この時代はCD専門店ではなく、新しい形で戻せないか?と考えた」と語った。また同社の盛谷尚也取締役は、CD、書籍不況の中、出店することについて「厳しいのは認識している。ただ、書店は大型店の調子がよく、チャンスがある。イベントを開催することで体験型の店舗として展開していきたい。また、CDだけ、本だけでなく、一人のお客様がいろいろなものを買えるよう店を目指す」と説明した。
「HMV&BOOKS TOKYO」は19日から午前11時~午後11時に営業。不定休。
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