アニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデル「ガンプラ」の作り手世界一を決めるコンテスト「ガンプラビルダーズワールドカップ(W杯)2015」の日本大会決勝戦の表彰式が22日、東京・秋葉原で行われ、14歳以下のジュニアコースで、ファーストガンダムの名場面を表現した小学6年の畑めいさん(12)の「ラストシューティング」がグランプリに選ばれ、V5を達成した。11年のコンテスト開始から5年連続で日本代表に選ばれた畑さんは「今年のジュニアは想像力がすごくて、これに負けるんだなって思っていたけど、周りの人が応援してくれて、(優勝できて)すごいうれしい」と喜んだ。
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また、15歳以上のオープンコースでは、「MG トールギス」などをベースにした高奥誠也さん(50)の「トールギスA(アレス)~闘神~」が優勝。ジュニア、オープンコース優勝の2人は日本代表として、12月20日に東京・台場のガンダムフロント東京で開催予定の世界大会に出場する。
今回、オープンコースの最終候補25作品とジュニアコースの最終候補5作品、合わせて30作品の中から、一般投票などの最終審査をへて、それぞれのコースで日本チャンピオンが決定。オープンコース優勝の高奥さんは、「まず、投票していただいた人に厚くお礼を言いたい。ありがとうございます」と語り、「去年は2位で悔しいなと思っていたので、なんとか1位になった」と笑顔を見せて喜んだ。最終候補まで残り、話題を集めたお笑いコンビ「パンクブーブー」の佐藤哲夫さんの作品は、惜しくも入賞を逃した。
昨年の世界大会でジュニアコース2位だった畑さんは、念願の世界一に向け、「全部が強敵。世界の壁はすごく高いから、それをどう壊して、どう乗り越えるか。去年は2位で名前が呼ばれて、頭の中がごちゃごちゃでしたけど、今年は1位になりたい」と意気込んだ。また、「楽しく作れたのが選ばれた要因」と語る、会社員の高奥さんは、「同僚は(ガンプラを作っていることは)あまり知らない。優勝を知ったら驚くんじゃないかな」と照れ笑いを見せ、世界大会に向け、「日本にチャンプを戻したい。作品のコンセプトに『海外の人を驚かせてやろう』っていうのがあって、こういうのを作れる日本人もいるよっていうのを見せたかった。(優勝へ向けて)頑張ります」とコメントした。
この日の表彰式には、プレゼンターとして俳優の本郷奏多さんが登場し、「本当に素晴らしい作品」と優勝作品を褒めたたえ、「めいちゃんの作品は好きで実はファンだったので、今日お会いできてうれしい。このまま世界1位を目指して頑張ってほしい」とエールを送った。
ガンプラビルダーズW杯は、ガンプラの工作や塗装技術、アイデアを競うバンダイ主催の国際大会。11年から毎年行われており、5回目となる今大会は日本をはじめ、中国、韓国、台湾、香港、タイ、北米など13カ国・地域が参加予定。昨年の前回大会はオープンコースでマレーシア代表、ジュニアコースで韓国代表が優勝した。
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