ゴジラ:新作は史上最大体長118.5メートル ハリウッド版上回る

公開された「シン・ゴジラ」のティザービジュアル (C)2016 TOHO CO.,LTD.
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公開された「シン・ゴジラ」のティザービジュアル (C)2016 TOHO CO.,LTD.

 怪獣映画「ゴジラ」の新作として12年ぶりの2016年に公開される「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督・脚本、樋口真嗣監督・特技監督)のティザービジュアルと特報映像が10日公開され、ゴジラの体長が118.5メートルになることが発表された。これまで最大とされたハリウッド版「GODZILLA」(14年、ギャレス・エドワーズ監督)の108メートルを10メートル上回る。また、映画の公開日が2016年7月29日に決定した。

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 ビジュアルは、赤地に真っ黒なゴジラの横顔と「ニッポン対ゴジラ。」というキャッチコピーがデザインされている。ゴジラのビジュアルは、スタジオジブリ作品や映画「マッドマックス 怒りのデスロード」でコンセプトアートとデザインを務めた前田真宏さんがイメージデザインに参加。キャラクターデザインは「仮面ライダードライブ」の怪人のデザインや短編映画「巨神兵東京に現わる」で巨神兵の雛形造形を担当した竹谷隆之さんも参加して製作された。

 前田さんは「日本人だけが作ることのできる、ゴジラに込められた精神性や思いをデザインに落とし込もうと考えました」といい、竹谷さんは「(庵野総監督が持つ)“ゴジラ”の具体的なイメージは、一つ一つのディテールにも意味があり、それを具現化していく作業は、僕にとってとても刺激的で濃厚で、かつ楽しい経験でした」と話している。

 約30秒の特報映像では、“何者か”の出現により、人々が街中を逃げ惑い、パニックに陥ったシーンが収められている。特報は、東京都内近郊の街をまるごと封鎖して撮影されたシーンだという。

 「シン・ゴジラ」は、2015年8月から製作を始め、10月で撮影が終了。現在は、編集作業に入っているという。俳優の長谷川博己さん、竹野内豊さん、女優の石原さとみさんが出演する。

 山内章弘エグゼクティブプロデューサーはゴジラのビジュアルについて「なぜ日本でゴジラを作るのか、また今こそ作らねばならないのか、というそのコンセプトを徹底的に議論した末に、今回のゴジラの造形が生まれました」といい、多数のエキストラと大掛かりな道路封鎖をして撮影をした特報映像については「今、日本や世界が感じている漠然とした時代の雰囲気やムードを映し出したものだと考えています」とメッセージを寄せている。

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