青野春秋さんのマンガ「俺はまだ本気出してないだけ。」が、若者の就労支援を目的にした厚生労働省委託の支援機関「地域若者サポートステーション(サポステ)」のメインキャラクターに選ばれたことが明らかになった。日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット89」の2日目(30日)に参加する一般サークル向けに、同作の主人公・大黒シズオを描いたルーズリーフとパンフレットが5000部配布された。合わせて公式サイト(http://honki.mhlw.go.jp/)も開設した。
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サポステは2006年から展開しているが、知名度不足もあり、利用が進んでいない。厚労省のキャリア形成支援課は、今回の狙いについて「コミケの参加者は、情報発信力が高い。今回のパンフレットが話題になって、サポステの知名度が広がれば。厚労省が本気を出していると思ってほしい」と話している。
今回配布するパンフレットは12ページで、「キミはまだ本気出してないだけ。」のキャッチフレーズとともに、サポステの説明と支援機関の一覧、青野さんのインタビューを掲載している。インタビューで青野さんは、自身の無職だった経験をまじえながら「(作品の主人公の)大黒シズオは、ぼくなりの理想のヒーロー」であることを明かしている。
「俺はまだ本気出してないだけ。」は小学館のマンガ誌「月刊IKKI」(休刊)で2005~2012年に連載され、独創的なタイトルも話題となった。マンガ家になる夢を追いかけながら、アルバイトとサッカーゲームに明け暮れる中年男性のシズオと、家族の日常を描いた。2013年に実写映画化もされた。
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