米倉涼子:ドクターXと似ている? 内田有紀と「ちょうどいい距離感」 信頼関係は年々厚く

連続ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」に出演している米倉涼子さん(左)、内田有紀さん=テレビ朝日提供
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連続ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」に出演している米倉涼子さん(左)、内田有紀さん=テレビ朝日提供

 女優の米倉涼子さんと内田有紀さんがこのほど、16日に放送される連続ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系、木曜午後9時)の第6話を前に、第1シリーズからドラマを支えてきた二人が、間柄、役柄、第6話の見どころなどを語った。

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 「ドクターX」は、天才的な腕を持ちながら組織に属さず、フリーランスとして病院を渡り歩く天才外科医・大門未知子(米倉さん)を通して医療現場を描いた人気ドラマで、今作は第5シリーズ。内田さんは、第1シリーズから、未知子と信頼関係を築いてきたフリーランスの麻酔科医・城之内博美を演じている。

 16日放送の第6話は、麻酔科医・城之内博美(内田さん)が東帝大学病院への出入りを禁止される。そんな中、大門未知子と博美が懇意にしている中華料理店の店主・六浦良夫(平泉成さん)の膵臓(すいぞう)に、複数の腫瘍があることが判明。良夫の命を助けるには博美の腕が必要と考えた未知子は、博美の出入り禁止を解こうと奔走するも、当の博美は「手術はやらない」と突っぱねる……というストーリーだ。

 ――お二人は「ドクターX」で初共演となりましたが、まずは第1シリーズ(2012年)で初めて会った際の第一印象を教えてください。

 米倉さん:正直なところ、今の関係が自然すぎて、第一印象をはっきりと覚えていないんです(笑い)。
 内田さん:実は私たち、ちゃんとした“はじめまして”という場の前に、医療リハーサルに入ったんですよ。そこからどとうのように撮影が始まって……。お互い自然にスーッと距離が縮まったよね?
 米倉さん:うん。何だろう……。有紀ちゃんは気楽に話せる人だったんですよね。もちろん、性格的に似ているところも似てないところも両方あるんですよ。ただ、私は何事もチャッチャッとやってくれる人がいいなって思う、せっかちな性格で、そこが有紀ちゃんとは合ったというか……。
 内田さん:お互いのリズム感はすごく近いですよね。
 米倉さん:あと、何といってもお互いにあまり踏み込まない性格!
 内田さん:私たちの関係ってサッパリしていて、ちょうどいい距離感なんですよ。
 米倉さん:そうそう! プライベートでは全然会わないしね(笑い)。ただ、やっぱり5年の付き合いですから、信頼関係が年々厚くなっているのは感じますね。今では、深いこともサクッと言い合うことができる関係なんですよ。しかも、その話を引きずらない!
 内田さん:なので、とても心地いいですね。米ちゃんはどんなに大変な撮影も力強く乗り切ってくれるので頼もしいし、とても信頼できる人です。
 米倉さん:有紀ちゃんをはじめ、信頼できる人たちに囲まれているからこそ、大変な撮影でも頑張れるんです。これぞ人と人が支え合う、“人”という漢字の由来に通じる関係だな、と思います。

 ――お二人の関係は未知子と博美の関係に似ているような気がしますが。

 米倉さん:そうかもしれないです。もちろん、生活のリズムもそれぞれだし、すべてが共感し合えるとは思っていないんです。でも、お互いに「えっ、そうなの?」と思う考え方が飛び出しても、けんかにはならない気がするんですよ(笑い)。
 内田さん:多くは語らずともお互いの気持ちは分かるけど、だからといってすべて肯定しなければ成立しない関係ではないんですよね。その加減がとても居心地よく感じるんです。
 米倉さん:そう! 女性特有の“ぬたーっ”とした感じが有紀ちゃんにはないから、大好きなんですよ。
 内田さん:私も米ちゃんに対してそう思ってる! 自分がちょっといやだな……と感じる部分が、お互いに似ているんでしょうね。そうやって共有できる相手に出会えたことは、とても幸せだなって思います。

 ――お二人で一緒にお芝居をしているときの心境は、いかがですか? 第6話では未知子と博美がひょんなことから仲たがいするという展開もあったりしますが……。

 米倉さん:けんかのシーンがまた楽しくて! 劇中でにらみ合っては、大笑いしていたんですよ。
 内田さん:信頼できる役者さんだからこそ、芝居の掛け合いも濃くなる。けんかのシーンは本当に楽しんでやれました。
 米倉さん:第4シリーズで博美さんが病に倒れるシーンもそうだったんですけど、隠し事を察知するといった密なやりとりが、芝居としてはとても楽しいんです。未知子と博美さんの関係が軸にあるから、小ざっぱりとはしているんですけど、お互いの気持ちが浮き彫りに
なるから、とても気持ちいいんですよね。
 内田さん:米ちゃんと未知子さんがすごく重なるので、私も安心感を覚えて、お芝居がしやすいんです。何といっても、米ちゃん自身が素直だから、私も一緒にいると感情のスイッチが入りやすい!
 米倉さん:この間、(岸部)一徳さんにも「いろんなことが分かりやすい人なんだね」と言われたんですよ……。私ってどれだけ包み隠せず、面白みのない人間なんだろう?って思いました(笑い)。
 内田さん:包み隠すこと=面白みじゃないから。ストレートな米ちゃんとのお芝居がとても楽しいんですよ。
 米倉さん:私は有紀ちゃんに頼りっぱなしです(笑い)。同い年ではあるけれど、有紀ちゃんは私より断然キャリアも長いし、精神的にも大人! お姉ちゃんみたいな安心感があるんですよね。

 ――最後に、第6話の見どころをお願いします。

 内田さん:患者になったことがない未知子と、患者として未知子に救われた経験のある博美。二人の感じ方の違いも浮き彫りになってきますし、そこから未知子が何を感じ、どうい
った道を進んでいくのかが楽しみになってくる回になっていると思います。
 米倉さん:平泉成さんと松金よね子さん演じる患者夫婦にも“愛”があるし、信頼しあう未知子と博美の間にも友情という名の“愛”がある。いろいろな愛の形を感じていただけたらな、と思います。

 第6話は、16日午後9時から放送。

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