1980~90年代に人気を集めた北条司さんのマンガ「シティーハンター」の新作劇場版アニメ「劇場版シティーハンター(仮)」が製作され、2019年初春に公開されることが19日、分かった。15年にコミックス新装版の発売を記念して新作アニメも制作されたが、劇場版アニメが公開されるのは、1990年以来、約29年ぶり。冴羽リョウ役の神谷明さん、槇村香役の伊倉一恵さんが再集結し、完全新作ストーリーとなる。
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テレビアニメ版などを手がけたこだま兼嗣さんが総監督を務め、サンライズが製作。「妖怪ウォッチ」などの加藤陽一さんが脚本を担当する。原作者の北条さんが描いたビジュアルも公開された。
「シティーハンター」は、85年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が始まったマンガ。東京・新宿で、ボディーガードや探偵などを請け負う冴羽リョウの活躍が描かれた。87年にテレビアニメが放送されたほか、3作の劇場版アニメが製作された。原作の累計発行部数は5000万部以上。
「シティーハンター」は僕が若い頃に描いた作品です。若気の至りなど、いろいろなものがこの作品の中にはあるので、今の僕には当時と同じ感覚で「シティーハンター」を描くことは難しいなと思っています。でも、アニメーションならそれができる。総監督はこだま(兼嗣)さんなので、ツボを押さえた面白い作品になると確信しております。しかも、神谷明さん、伊倉一恵さんも出演されるので、“あの頃のまま”の「シティーハンター」がよみがえるのではないかと期待しています。ファンの方に楽しんでいただけるのが一番なので、それに応えられるように制作陣には頑張っていただければと思います。僕ももちろん協力させていただきますが、みなさんと一緒に楽しみたいと思います。
私が「シティーハンター」に関わっていた時は、時間がたっても通用するセンスとアクションをと思って演出していました。まさか30年たって再び関わるようになるとは考えてもいませんでした。しかし、頭の中では時間が止まっていて、すべてが昨日のことのように、冴羽リョウや槇村香が勝手に動き出しました。自分でもビックリです。なによりこの作品は楽しいのです。ハードボイルドあり、アクションあり、ギャグあり、演出として、これほどやりがいのある作品にはそうそう巡り合えません。お話があったとき、二つ返事で引き受けました。しかも、今回参加してくれるスタッフには、当時リアルタイムで見てくれたファンの人たちもいるのです。こんな楽しい環境でやる気が起きないわけはありません。あの頃と変わらぬ冴羽リョウが皆さんの前に帰ってきます。楽しみにしていてください。
僕の中にはずっと冴羽リョウが生き続けていました。1999年のテレビスペシャルから20年がたち、このような形でリョウと香、2人の「シティーハンター」にもう一度合えるなんて感激です!
えっ、また100トンハンマーを振り回せるんですか!? 20年たって再び香の声ができるなんて、なんて幸せ!! しかも北条先生の絵を見る限り、静かに収まってない気配。大暴れできる体力はあるのか少々心配ですが、気持ちはすでに香です。はぁ、もう待ちきれない。
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