歌手の宇多田ヒカルさんが、劇場版アニメ「ペンギン・ハイウェイ」(石田祐康監督、8月17日公開)の主題歌を担当することが16日、明らかになった。宇多田さんが原作小説を読み、書き下ろした楽曲で、タイトルは「Good Night」。宇多田さんが劇場版アニメの主題歌を担当するのは、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の「桜流し」以来約6年ぶりとなる。
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「ペンギン・ハイウェイ」は、「夜は短し歩けよ乙女」や「四畳半神話大系」で知られる森見登美彦さんの小説が原作。頭の良い小学4年生のアオヤマ君の住む町に突然ペンギンたちが現れる。不思議な現象に、仲良しの歯科医院の“お姉さん”が関わっていることを知ったアオヤマ君は、海のない住宅地に現れて消えたペンギンの謎を解く……というストーリー。アオヤマ君の声を北香那さん、お姉さんの声を蒼井優さんが務める。
新曲について、北さんは「『Good Night』というタイトルにまさにぴったりな、優しくてゆらゆらと気持ち良く眠りについてしまいそうなメロディー、それと対照的な歌詞の力強さが、すごく印象的でした」、蒼井さんは「聴き進めると、幼少期のいとおしい時間の匂いがし始め、胸がぎゅっとなりました」とコメントを寄せている。6月27日に発売される宇多田さんのアルバム「初恋」に収録される。
◇北香那さんのコメント
「Good Night」というタイトルにまさにぴったりな、優しくてゆらゆらと気持ち良く眠りについてしまいそうなメロディー、それと対照的な歌詞の力強さが、すごく印象的でした。聴けば聴くほど心地のよい歌声にも、何度も鳥肌が立ちました。歌詞の中に、どこかアオヤマ君を連想させるような部分も出てくるので、映画とのコラボレーションに今からワクワクしています。
◇蒼井優さんのコメント
最初の「愉(たの)しげに埃(ほこり)が舞う」という、軽やかで優しいフレーズに一気に引き込まれ、聴き進めると、幼少期のいとおしい時間の匂いがし始め、胸がぎゅっとなりました。ノスタルジックだけど、明日につながっていく歌です。早くこの歌を皆さんと共有したいです。私は今、宇多田ヒカルさんに感激しています。
◇石田祐康監督のコメント
この曲には空間があります。それも、実家の陽(ひ)に照らされてほこり舞う小さな部屋の片隅から、宇宙的な遠い彼方(かなた)にまで至るとても広いレンジを持って。それは「ペンギン・ハイウェイ」が持つ日常とSF、親近感とロマンが同居する姿と重なって聞こえるんです。広大な空間に宇多田さんの歌声は波となってどこまでも響き渡ります。その温かさと力強さ。この作品のために見事に歌い上げていただき、本当にありがとうございました!
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