マンガ家の水木しげるさんの生誕100周年を記念した初の大型展覧会「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~」が、7月8日から六本木ヒルズ森タワー52階・東京シティビュー(東京都港区)で開催される。開催に先がけ、7日に内覧会が開かれ、水木さんによる妖怪画などがお披露目された。同展で初公開となる江戸時代の絵師の鳥山石燕(せきえん)の「画図百鬼夜行」、民俗学者の柳田國男の「妖怪談義」など水木さんが所蔵する貴重な妖怪関係資料も展示される。
ウナギノボリ
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同展は、水木さんが描いた100点以上の妖怪画、自ら収集した妖怪関係資料が展示され、水木さんが描いた日本の妖怪がどのように生まれてきたかをひもとく。エントランスでは、児啼爺(こなきじじい)、すねこすり、砂かけ婆(ばばあ)、ぬらりひょんといった妖怪たちの13体のブロンズ像が出迎えてくれる。東京を一望する窓には、妖怪の名を記したちょうちんがともり、絵本「水木しげるの妖怪えほん」に登場した人気妖怪の映像が上映される。専用のアプリをインストールし、ARカメラを起動させると、エントランスに隠れている妖怪たちと記念写真を撮影することもできる。
「古書店妖怪探訪」コーナーには、水木さんが古書店街などを巡り、収集したという民俗学や妖怪に関する書籍、資料が並ぶ。鳥山石燕や速水春暁斎といった江戸時代に活躍した浮世絵師らによる妖怪関連書籍が、付箋が付いた状態で展示されている。
続く「水木しげるの妖怪工房」では、水木さんが描いた妖怪画と、そのアイデアとなった資料が上下に並べられ、創作の裏側を垣間見ることができる。「水木しげるの百鬼夜行」コーナーは、妖怪画を一挙展示。「山」「水」「里」「家」と妖怪の住む場所に分けて展示されており、「この妖怪はこの場所に住んでいるのか」と学びつつ、迫力の原画を鑑賞できる。
併設のコラボカフェ「妖怪の森Cafe」では、「ゲゲゲの鬼太郎」で描かれた7年に1度の深大寺のすき焼きパーティーをイメージした「深大寺のすき焼きパーティー定食」(1600円)、「百鬼夜行パフェ」(1480円)、鬼太郎や一反もめん、ねこ娘らキャラクターをイメージしたドリンクなどを提供する。
7月8日~9月4日に開催。開館時間は午前10時~午後10時(最終入館は午後9時)。チケット価格は一般2200円、シニア(65歳以上)1900円、高校生・大学生1600円、4歳~中学生1000円。
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