ゲゲゲの鬼太郎:劇場版「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」は昭和30年代舞台の過去パートも 大人向けドラマに

「ゲゲゲ忌2022」のトークセッションの様子
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「ゲゲゲ忌2022」のトークセッションの様子

 故・水木しげるさんのゆかりの地・東京都調布市で開催中のイベント「ゲゲゲ忌2022」で11月20日、「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」のトークセッションが行われ、テレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期の鬼太郎役の声優の沢城みゆきさん、劇場版「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を手掛ける古賀豪監督が登場した。劇場版は、鬼太郎の誕生の隠された謎に迫るといい、古賀監督は「大きく分けて現代パートと過去パートがあります。過去パートは昭和30年代を舞台に設定しています。第6期の世界線で前日譚(たん)を描きます。鬼太郎の父、母は幽霊族の最後の2人で、人間の世界でどうなるのか? 大人向けのドラマが展開されます」と語った。

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 「ゲゲゲの鬼太郎」の劇場版アニメが公開されるのは、テレビアニメ第5期の劇場版で2008年12月に公開された「劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!」以来、約15年ぶりとなる。古賀監督は「見たことがない感じになると思います。アニメの『鬼太郎』の表現の幅を広げていきたい。日本の戦後がどうだったのか、というテーマを含めて描きたい」と明かした。

 「ゲゲゲの鬼太郎」は、主人公の鬼太郎が、ねずみ男、砂かけばばあら個性的な仲間の妖怪たちとさまざまな事件に立ち向かうマンガ。1968~69年にテレビアニメ第1期が放送され、以後半世紀以上にわたって愛され続けている。第6期は2007~09年に放送された第5期以来、約9年ぶりの新作で、フジテレビほかで2018年4月~2020年3月に放送された。ブラック企業、SNS依存、移民問題などが描かれたことが話題になったほか、モデル体形の美女となったねこ娘も人気を集めた。

 「デジモンユニバース アプリモンスターズ」や「ゲゲゲの鬼太郎」第5期の劇場版「劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!」などを手がけた古賀さんが監督を務め、「マクロスF」「ワールドトリガー」などの吉野弘幸さんが脚本、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」で副監督を務めた谷田部透湖さんがキャラクターデザインを担当する。2023年秋に公開される。

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