中国の大ヒット劇場版アニメ「雄獅少年/ライオン少年」日本語吹き替え版主題歌「この日々よ歌になれ」を歌っているのんさん。同曲を収録したセカンドフルアルバム「PURSUE(パーシュー)」を6月28日に発売し、7月には東京・大阪でワンマンライブを開催する。ライブと前後して30歳の誕生日(7月13日)を迎えるのんさんに、20代を振り返り、「今思うこと」を語ってもらった。
ウナギノボリ
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のんさんは、20代という10年について「本当にすごく楽しかったなって思います。結果、楽しかったし、面白かった。いろいろなことがあって、これからも大変なことはあるのだろうけど、もっともっと自分が進化できるという手応えをつかんだ20代だったと思います」と話す。
10年前の自分と今の自分とを比べて「あまり変わろうとしてこなかったのですが、丸くなったと思います」と明かすのんさん。以前は「自分の弱みを見せたくないとか、悲しそうに見られたくないとか、大変なことやっているように見られたくないとか、そういう気持ちがすごく強かった」といい、「つい最近までそうだった」と素直に認めると、「10年前は特にそういう傾向が強くて。なめられないように、気安く話しかけられないよう“にらみを利かせていた”というか。感じ悪かったと思います」と笑ってみせた。
一言で言えば「とがっていた」10年前。なぜ変わることができたのか。俳優業に加えて、アーティストとして歌や作品、思いを発信するようになったことが大きいという。
「自分の作ったものを発信していく、自分自身のメッセージを伝える、役者のときとは全然違いますよね。自分の中にあるものを発信していくことがやりがいになって、その中で、明るい自分だけ、というのは、それはそんなことないってことに気づかされたんです」と告白する。
そこで「弱い部分とか、自分がくじけた部分とか見せられたらいいなと思った」といい、「音楽でも、これまではポジティブで明るい部分、ふざけている部分を出したかったのですが、今度のアルバムとかでは、自分の弱いところを詰め込んでいるし、そこが変わった点です。そこを出してもいいと思えたし、そういう自分も面白がれている気がします」と結論づけた。
そんなのんさんに、30歳の誕生日を前にした今の気持ちを聞くと、「10代のときや20代になったばかりの頃は、30歳って自分の中では、めちゃくちゃ大人で、どれだけかっこよくなっているんだって思ったりしたのですが……。30歳を目前にして、もうどうでもいい、(30歳になることが)あまり関係ないなって感じになってきた」との答えが……。
それまで「30歳になる、30歳になると大騒ぎしていた」のんさんは、一緒に仕事しているスタイリストの町野泉美さんと話す中で自由に考えるようになった。「(のんさんが)年齢のことを言っているのは違和感あるから、年齢を非公開にしなよ」と言われたのがきっかけといい、「最初は『また変なこと言ってるぞー!』と笑っていたのですが、確かに自分は年齢がどうとか、あまり関係ないなって思えて。だから30歳の誕生日を迎えたら、解き放たれて、もっと自由になるんじゃないのかなって思い描いています」と自分への期待を口にした。
30歳の誕生日を挟む形で、7月9日にZepp Haneda(東京都大田区)、17日に梅田クアトロ(大阪市北区)でワンマンライブを行う。
「新作を引っ提げての久しぶりのライブなので、めちゃくちゃ楽しいライブになることを約束します。『この日々よ歌になれ』も気持ち込めて歌うので、ぜひ皆さんライブに来てもらえたらと思います」とアピールしていた。
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