故・水木しげるさんのマンガが原作のテレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期の劇場版「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」のイベントが12月14日、T・ジョイ PRINCE品川(東京都港区)で開催され、古賀豪監督、脚本の吉野弘幸さん、キャラクターデザインの谷田部透湖さんが登壇した。同作は11月17日に公開され、口コミで火がつき、興行収入が12億円を突破するなどヒットしている。古賀監督は「口コミで広げていただき、ありがたいです。この映画はお客さんたちの映画だなと思います」と感謝し、誕生秘話を語った。
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「ゲゲゲの鬼太郎」の劇場版が公開されるのは、テレビアニメ第5期の劇場版として2008年12月に公開された「劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!」以来、約15年ぶりで、水木さんの生誕100周年を記念して公開されることになった。鬼太郎の父(かつての目玉おやじ)と水木が主人公で、“鬼太郎の父たちの物語”が初めて語られることも話題になっている。
古賀監督は、同作について「“鬼太郎誕生”というタイトルは最初から決まっていて、最後に鬼太郎が産まれることも決まっていた」と語り、吉野さんは「映画はテレビシリーズ第6期の前日譚となるが、第14話で出てきたイケおじの鬼太郎の父と、ワトソンのような水木で当初は書いていた」と明かした。
水木の髪型をオールバックにするというアイデアもあったといい、谷田部さんによると「水木は野心家、猛烈サラリーマン、復員兵という設定があったので今の髪型に変わった」といい、古賀監督は「キズを付けたのは、(戦争で)誰にもケアされずにいた。その過去を忘れたいが忘れられない。最後に、額にあるキズをつけることで、(自分に負った心の傷を)表現した」と説明した。
石田彰さんが演じる長田幻治がSNSを中心に人気を集めていることについて、吉野さんは「谷田部さんの仕業です!」、谷田部さんは「古賀さんの仕業でもあります(笑い)」と言い合い、古賀監督は「最初から長田と乙米推しだった」と語った。
古賀監督は「龍賀一族もサイドストーリーが作れるほど、作りこんでいた。(実際のアニメでは)におわせ程度だったが、気が付いてくれている人も多くいる」と話し、吉野さんは「しかも、それが当たっていることが多い!」と喜んだ。
最後に、谷田部さんは「いろいろな人に見てもらいたいと思っていたのですが、こんなにたくさんの人に見てもらえる作品になるとは。これからもいろいろな人に見てもらえたらうれしいです」、吉野さんは「映画が受け入れられるか不安だった。でも、皆さんに受け入れてもらえて本当にうれしかったです。本当に皆さん、ありがとうございました!」と感謝。古賀監督は「我々は作って手が離れて、映画が公開したらお客さんのもの。ここまで育ててくれて感謝しています。今後もぜひ、応援して、周りの人に薦めて力を与えてほしい」と呼びかけた。
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