日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)80」が、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した。初日の12日は、連日の酷暑や節電による企業の分散休暇の影響もあってか、昨年夏の「コミケ78」と比べて1万人減の16万人が来場した。今回から刀やつえなど「長もの」のアイテムを使ったコスプレが可能になり、来場者の目を楽しませた。
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初日は、マンガやテレビゲーム、オンラインゲームなどを扱う約1万1800サークルが出展。この日、東京は最高気温35.1度を記録する猛暑日だったが、会場には目当ての同人誌などを求め来場者の列がいくつもできていた。また企業ブースでも、コミケ先行販売や限定販売のグッズを目指してファンが殺到。「魔法少女まどか☆マギカ」や「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の設定資料集などを販売したアニメ制作会社「アニプレックス」のブースでは、開場1時間後の午前11時ごろには2000人以上の列ができ、早くも売り切れていた。
コスプレは、今回からルールの変更があり、従来は30センチ以内だったアイテムが、今回は分解して持ち運べることなどを条件にそれ以上の大きなアイテムを持ちこめるようになった。そのため、キャラクターが持つつえや刀、やりなどの派手なアイテムを身につけて撮影する人が増え、見た目にも華やかでコスプレーヤーや来場者に好評だった。
コミケは17年間にわたり、同人活動に欠かせない紙を生み出す森林資源を守るため「森林保護募金」を毎年展開していたが、今年は東日本大震災の義援金に充てる募金活動を展開。例年では大量の硬貨を持ち込んで寄付する男性などが目についたが、今回は女性が寄付する姿が多く見受けられ、またお札を入れる人も多く、募金に協力した人数、金額ともに増加傾向にある。
2日目の13日は、アニメやライトノベル、弾幕シューティングゲームから生まれた作品群「東方Project」、男性アイドルなどを取り扱う約1万1700サークルが集まる予定。(毎日新聞デジタル)
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