ドラゴンボールDAIMA
第7話 クビワ
11月25日(月)放送分
アニメ「HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)」(日本テレビ系)の放送が3クール目を迎えている。、主人公ゴンと親友のキルア役でフレッシュな演技を見せる潘めぐみさん(22)と伊瀬茉莉也さん(23)に注目した。
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「ハンター×ハンター」は、冨樫義博さんがマンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載し、コミックス累計6000万部以上を発行している人気マンガ。幼いころに別れた父と同じプロハンターになるため故郷を旅立った少年、ゴン・フリークスが、暗殺一家に育ったキルアら仲間たちとともに、さまざまな冒険を繰り広げるストーリー。99年に一度テレビアニメ化され、スタッフ、キャストを一新した2回目のアニメ版が11年からスタート。現在は物語のカギとなる「念能力」をゴンとキルアが習得する「天空闘技場編」が放送されているほか、初の劇場版が製作されることも決まっている。
強敵たちとの激しいバトルや息詰まる心理戦に加えて、見どころとなるのが、ゴンとキルアの心情描写だ。好奇心旺盛で純粋な性格ながらどこかに危うさを抱えたゴンと、幼いころから暗殺術をたたき込まれた過去を持ち、ゴンに自分にはない光を感じたキルアとの間に芽生えた友情や絆が、物語に彩りを加えている。
ゴンを演じる潘さんは、人気アニメ「機動戦士ガンダム」のララァ役などで知られる潘恵子さんの娘で、100人を超えるオーディションを経て、大役をつかんだ新人だ。一方、キルア役の伊瀬さんは16歳でデビューし、人気アニメ「プリキュア」シリーズにも出演するなど、芸歴7年の若手人気声優として注目を集めている。
同年代ながら新人と若手注目株という対照的な2人の起用は、作品に思わぬ影響を与えた。初対面だった潘さんと伊瀬さんだが、毎週の収録を通して、ゴンとキルアのように友情が芽生え、よりキャラクターとの一体感が生まれた。伊瀬さんは、潘さんがゴンのように誰からでも好かれるキャラクターだとしたうえで、自身もゴンの輝きにあこがれるキルアの気持ちになるという。日本テレビの中谷敏夫プロデューサーも「何の色も付いていない2人が変わっていく関係性が、ゴンとキルアの関係にシンクロしたのだろう」と話している。
また、収録期間の長さもキャラクターとの一体感に貢献した。テレビアニメは3カ月や半年で終わるものが大半だが、「ハンター×ハンター」は既に9カ月以上収録しているため、新人の潘さんも「他の役者さんとの掛け合いでも遊べるようになった。ゴンと一緒に成長している感じ」と手応えを感じ、原作の大ファンだったため、役作りでとても悩んだという伊瀬さんも「ようやく呪縛が解けた。付き合いが長くなって愛着も深くなってきた」と語る。
放送から半年を過ぎ、こうした2人の仲の良さと一体感に着目した新しいコーナー「ハンサイクロペディア」も生まれた。ゴンとキルアのコミカルな掛け合いを通して作品の専門用語を解説するミニコーナーで、音声に合わせて映像が作られる「プレスコ」という手法を用いている。せりふは潘さんが自分で考えたもので、伊瀬さんも次回予告のコメントを手がけるなど、作品への思い入れの強さがうかがえる。
初めて自分で買ったマンガが「ハンター×ハンター」だったという潘さんと、「ハンター×ハンター」のミュージカルをきっかけに声優を目指したという伊瀬さん。「『ハンター×ハンター』という素晴らしい作品をきっかけに、たくさんの人と大きな輪ができれば」とそれぞれ思いを語る。物語も「天空闘技場編」から、原作でも人気の「幻影旅団編」とますます盛り上がっていく中、今後の2人の活躍が楽しみだ。(毎日新聞デジタル)
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