女優の綾瀬はるかさんが主演する13年のNHK大河ドラマ「八重の桜」のクランクイン会見が13日、ドラマの舞台となる福島県会津若松市の鶴ケ城で開かれ、綾瀬さんらキャストの扮装(ふんそう)姿が初お披露目された。主人公・八重を演じる綾瀬さんは、着物に身を包み登場。ドラマの撮影は9日から市内でスタートしたといい、綾瀬さんは「会津弁は普段から使うようにしています。『ありがとなし(ありがとう)』『ごめんなんしょ(ごめんなさい)』『にし(おぬし)』は定番になっています」と方言を披露するなどすっかり八重の地元になじんでいるようだった。
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取材会には、八重の兄・山本覚馬(かくま)役の西島秀俊さん、八重の最初の夫・川崎尚之助(しょうのすけ)役の長谷川博己さん、八重の幼なじみで会津の若き知将・山川大蔵(おおくら)役の玉山鉄二さんもそれぞれの衣装姿で登場。西島さんは、綾瀬さんについて「無垢(むく)な魂を持っていて、現場に前向きな力をもたらしてくれる方。八重にぴったりだと思う」と話すと、長谷川さんも「ぴったりですよ」と声をそろえた。さらに、玉山さんも「綾瀬さんは、はつらつとしていて、みんなが自然と笑顔になる。ほのぼのとする」と絶賛した。
市内の撮影は15日まで行われる予定だといい、綾瀬さんは「会津は美しい場所がたくさんある。すごく楽しみ」と目を輝かせ、「この1年間、一歩一歩を大事に踏みしめて演じていきたい。八重の強さや真っすぐさは会津からきていると思うので、感謝を心がけたい。(ドラマが)福島の方の力や勇気になれば」と意気込んでいた。
ドラマは、福島県出身で戊辰戦争の落日、会津の鶴ケ城に500人の女たちと立てこもり、銃を持って戦ったことから“幕末のジャンヌ・ダルク”と呼ばれ、後に同志社大学を創設した新島襄の妻となる新島八重(1845~1932)の一生を描く。吉川晃司さん、反町隆史さん、西田敏行さん、降谷建志さん、黒木メイサさん、剛力彩芽さん、貫地谷しほりさんらが出演することが発表されており、脚本は「ゲゲゲの女房」の山本むつみさん、テーマ音楽は坂本龍一さんが担当。13年1月6日から放送。全50回を予定。(毎日新聞デジタル)
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