話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は「のんのんびより」です。KADOKAWAの吉沼忍プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。
ウナギノボリ
「光る君へ」より昔! 最も古い時代の大河ドラマは? 1976年「風と雲と虹と」のあらすじ
−−作品の概要と魅力は?
本作をアニメ制作する上で原作の魅力である“まった~りな田舎ライフ”“大自然の美しさ”を表現することがまずありました。子供のころの懐かしさ、分校という狭い空間ですが生き生きした彼女たちの毎日が楽しい!が自然と表現できて、見ている皆さんもニンマリ楽しめたらと思っています。
−−舞台のモデルはありますか?
原作者のあっと先生とはじめにお会いしたとき、舞台は子供のころに住んでいた場所や旅行先などさまざまな場所をモデルにしているとうかがいました。アニメの川面真也監督も同じ方向で、1カ所をこの舞台と限定しないで、いろんな場所にロケハンへ行き、参考にしていますので、実は限定された場所はありません。
−−主要キャラクターの宮内れんげのせりふ「にゃんぱすー」はどういう意味があるのですか?
小学1年生が考えた「おはこんばんちわ」的な(笑い)、いろいろなときに対応できるあいさつです。また、れんげというキャラクターは1年生ですが、いろんな意味でませています。知識も多彩で通知表もオール5です。
−−作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?
原作マンガの背景の描き込みがすごかったのとストーリーがほのぼのしていましたので、シリーズ構成は女性の吉田玲子さん、背景は密度の描き込みを行う(アニメ、ゲーム専門の美術背景会社の)草薙の二つがそろわないと、まず始まらないだろうと、そこからのスタートでした。
また、川面監督へは無駄な動き(?)……。例えば第2話で、教室でれんげが蛍をつついて振り向かせるのですが、蛍は一度椅子を引いて振り向くなど日常描写は動画の枚数を通常より使うので……などについて、さらにお願いの相談をしました。
−−今後の見どころを教えてください。
既に放送しました第1話。これは作品の方向性が決まるので“自然の美しさ”と“間”。第4話の夏休み一時だけの友達。子どもって会ったその日に友達になれて、でも親の都合で知らない間に別れてしまう。初期の構成の段階でたっぷりやりましょうとスタートしました。また、れんげを実は可愛がっている楓(駄菓子屋)とのからみがある第10話などは特に期待していただければと思います。
−−ファンへ一言お願いします。
「のんのんびより」を見ている皆さんが癒やされれば、うれしいです。また年末には新たな発表ができるかも(笑い)。今後も期待してください。よろしくお願いいたします。
KADOKAWA メディアファクトリーBC 映像事業部 プロデューサー 吉沼忍
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