岩明均さんの人気マンガ「寄生獣」のテレビアニメ版「寄生獣 セイの格率」(日本テレビほか)の最終話の先行公開イベントが24日、シネマート新宿(東京都新宿区)で開かれ、清水健一監督と、キャラクターデザインの平松禎史さんらが制作の裏側を語った。
ウナギノボリ
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「寄生獣」は、人間に寄生して恐ろしい力で人間を捕食する寄生生物(パラサイト)の脅威に、パラサイトの「ミギー」が右手に寄生した高校生の泉新一が、悩みながらも立ち向かう姿などを描いた1990年代の人気マンガ。アニメ版「セイの格率」は舞台を21世紀の現代に移し、キャラクターデザインなどを一新。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のレコーダー用アプリ「トルネ」の録画ランキングで3カ月連続でトップを獲得するなど話題を呼んだ。
イベントは、主人公・新一のクラスメート、立川裕子役の安野希世乃さんと、鈴木アキホ役の前田玲奈さんが司会を務め、最終話の前に、物語前半のポイントとなる12話「こころ」も上映。ステージでは清水監督ら4人による生解説も行われた。
清水監督は、平松さんと劇場版アニメ「AKIRA」(88年)からの付き合いだったことを明かし、「十数年会っていなかったが、フェイスブックで(キャラクターデザインを)オファーした」とコメント。原作から変わったキャラクターデザインについて平松さんは「原作の里美(新一のガールフレンド)は、そのころのアイドルのような髪形。今の女の子はいろんな髪形をしているし、ヒロインとしておでこを出してみた」と語り、「実は黒く塗りつぶすとシルエットは原作とあまり変わっていないんですよ」と明かした。
また清水監督によると、原作への思い入れが強いスタッフばかりで、カットしたせりふにもスタッフから「あのせりふがない」というクレームが来ることが多かったといい、平松さんも「ファンの自分と、仕事の自分で戦いながらやっていた」と振り返っていた。
「寄生獣 セイの格率」最終話「寄生獣」は日本テレビで25日深夜1時29分から放送。
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