藤村忠寿:「水どう」名物Dが時代劇一座旗揚げ 語りはうれしー 浅草で初公演

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 地方ローカル番組としては異例の大ヒットを記録した「水曜どうでしょう(水どう)」のディレクター、「藤やん」として知られる北海道テレビの藤村忠寿エグゼクティブディレクターが、座長を務める「藤村源五郎一座」を旗揚げ、25~29日に旗揚げ公演「幕末人斬伝(ばくまつひときりでん)」を、東京・浅草のアミューズミュージアムで開く。「水どう」でコンビを組む「うれしー」こと嬉野雅道ディレクターも講談師として語りを務め、親交がある「ダウンタウンDX」(YTV)の元チーフプロデューサーの西田二郎さんが音楽を担当しており、チケットもほぼ完売の大人気だ。

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 藤村さんと嬉野さんは1996年から放送が始まった「水どう」で、俳優の大泉洋さんや鈴井貴之さんらと国内外をロケし、出演者同様に登場するスタイルが人気となった。北海道でのローカル放送から、再放送版が全国のローカル局やインターネット配信などで全国区となり、全集DVDも累計450万枚以上を売り上げる伝説のローカル番組だ。藤村さんは2014年、大泉さんらも参加していた「劇団イナダ組」の舞台「わりと激しくゆっくりと」で主演、鈴井さんが主宰する演劇プロジェクトOOPARTSの「SHIP IN A BOTTLE」にも出演するなど舞台俳優としても活躍している。

 今回、藤村さんが笑いあり涙ありの人情時代劇を作りたいということで、大阪で時代劇にダンスやお笑いなどさまざまな要素を織り込んだパフォーマンスで人気の「笑撃武踊団」とタッグを組んで、一座を旗揚げした。役名となる「藤村源五郎」は、大泉さんが手足をばたばたさせている藤村さんを見て、「ゲンゴロウ」と呼んだことから名付けたという。

 「幕末人斬伝」は、幕末を舞台に、田中新兵衛、大石鍬次郎(くわじろう)、河上彦斎(げんさい)という「人斬り」の異名を持つ3人がなぜ人斬りとなっていったのか、誰も知らない素顔を描く物語。ほかに「藤やんの時代劇ちょっとやってみたかったシリーズ」と題して、「国定忠治」や「遠山の金さん」「水戸黄門」といったおなじみの時代劇をテーマにしたコントも披露される。さらに、嬉野さんが講談師として、舞台の語りを務め、2人と親交が深い西田さんが舞台のテーマ曲を作詞、作曲し、歌も担当する。

 さらに舞台を楽しむための教則ビデオも制作、掛け声の掛け方や投げ銭の作り方などを紹介。公演では、時代劇の舞台を見慣れない観客のために、「投げ銭」を投げるタイミングを知らせる演出も用意しているという。藤村さん「今の時代に人情時代劇は合うと思う。1日3公演の日もあり、全力で頑張りますのでぜひ楽しんでいってほしい」と呼び掛けている。

 「幕末人斬伝」は25~29日、平日午後3時半、同7時半(土日祝日は午前11時半も)。問い合わせはアミューズミュージアム(03・5830・1181)。一部公演は完売。

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