笑福亭鶴瓶:創作落語「ALWAYS」テレビ初公開 亡き母や友・勘三郎を語る

4日放送の番組「テレビ未来遺産 中村勘九郎~親子の宿命~」で対談した笑福亭鶴瓶さん(左)と中村勘九郎さん=TBS提供
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4日放送の番組「テレビ未来遺産 中村勘九郎~親子の宿命~」で対談した笑福亭鶴瓶さん(左)と中村勘九郎さん=TBS提供

 落語家の笑福亭鶴瓶さんが、番組「テレビ未来遺産 中村勘九郎~親子の宿命~」(TBS系)で、母親との思い出をつづった創作落語をテレビ初公開していることが2日、明らかになった。50歳を過ぎてから本格的に落語を始め、「落語は寄席などで見せるもの」という考えを持つ鶴瓶さんが、テレビカメラの前で落語を披露するのは極めて異例。創作落語のタイトルは「ALWAYS~お母ちゃんの笑顔~」で、鶴瓶さんの母親がアルツハイマーであったことなど、これまで明かされてなかった親子秘話も語られた。

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 今回のテレビカメラを前にした貴重な落語の披露は、鶴瓶さんが番組でナビゲーターを務める歌舞伎俳優の中村勘九郎さんの父で、2012年に亡くなった中村勘三郎さんと親交が深く、家族ぐるみの付き合いだったことや、番組のテーマが「親子の宿命」だったことなどから実現した。

 鶴瓶さんと勘九郎さんとの対談のコーナーでは、当初、鶴瓶さんが古典落語をやることに反対していた勘三郎さんが、鶴瓶さんの中に「古典」をやることに必要な「謙虚さ」を見いだし、逆に古典落語をやることを勧めるようになったというエピソードが語られ、勘九郎さんから「やるか、やらないかだったらやる。その考えはどこから?」と聞かれた鶴瓶さんが、「やっぱお父さん(勘三郎さん)の影響やろね」と答える場面もあるという。また鶴瓶さんは、母の死に立ち会えなかったことなども明かしている。

 そのほか番組では、“国民的喜劇役者”の藤山寛美さんの娘で女優の藤山直美さん、有田焼の十五代酒井田柿右衛門さんも出演。勘九郎さんと同じく、“偉大な父”を持つ2人も「親は子に何を遺したのか?」について、勘九郎さんとトークを繰り広げる。番組は4日午後9時~10時54分に放送される。

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