「<物語>シリーズ」などの西尾維新さんの小説「忘却探偵シリーズ」が、10月に日本テレビ系で「掟上今日子(おきてがみ・きょうこ)の備忘録」として連続ドラマ化されることが15日、明らかになった。西尾さんの小説が実写化されるのは初めてで、女優の新垣結衣さんが、すべてを1日で忘れてしまう“忘却探偵”の掟上今日子役で主演を務める。西尾さんの小説は映像化が難しいとも言われているが、同シリーズは実写化に向いているという判断で、ドラマ化されることになったという。
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西尾さんは「とてもうれしいです! しかも、忘却探偵を新垣結衣さんに演じていただけるとは、夢のようです。この感激を胸に、早速新作の執筆にとりかかりたいと思います!」と喜びのコメントを寄せている。
ドラマは「掟上今日子の備忘録」と「掟上今日子の推薦文」(ともに講談社)が原作。寝てしまうと記憶が1日ごとにリセットされる“忘却探偵”の掟上今日子が、事件をほぼ1日で解決する姿を描いたミステリーで、「備忘録」は「忘却探偵」シリーズの第1弾で、2014年10月に発売された。第2弾の「掟上今日子の推薦文」が4月に発売され、第3弾が8月に発売される予定。
新垣さんは、同作について「今日子さんをはじめ登場人物のキャラクターがハッキリしていて、一般的な推理ものとは一味違う面白さがあり一気に読み進めました」と話し、「自身でさえも知り得ない今日子さんの過去の謎だったり、雰囲気と思考のギャップだったりが 今日子さんの魅力だと思うので、それを出していけるように頑張ります」と意気込んでいる。
ドラマを担当する松本京子プロデューサーは「ハラハラドキドキのミステリードラマというだけではなく、記憶をなくす中での切ない恋愛であったり、登場人物たちの真面目な会話で大笑いしてしまうコメディー要素であったり、いろいろな面白さを感じてもらえるドラマにしたいと思っています」とコメントしている。
また新垣さんの起用理由を「『掟上今日子を実写化するならこの人しかいない!』という女優さんです。天使のような笑顔から、推理においての天才ぶり、時に見せる切ない表情などこのドラマでいろいろな魅力的な『新垣結衣=掟上今日子』をお届けしますので、ご期待ください!」と説明している。
ドラマは、映画「図書館戦争」などの野木亜紀子さんが脚本を手がけ、「ごくせん」(同局系)などの佐藤東弥さんが演出を手がける。
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