アニメ質問状:「実は私は」 ギャグの表情でギャップ感を V編直前に大きなリテークが…

アニメ「実は私は」のワンシーン (C)増田英二(週刊少年チャンピオン)/じつわた製作委員会
1 / 22
アニメ「実は私は」のワンシーン (C)増田英二(週刊少年チャンピオン)/じつわた製作委員会

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、隠し事ができない少年と、吸血鬼ヒロインらの学園生活を描いたラブコメディー「実は私は」です。トムス・エンタテインメントの野崎康次プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。

ウナギノボリ

--作品の概要と魅力は?

 この作品のストーリーをシンプルに言うと吸血鬼だということを隠して、学生生活を送るヒロイン・白神葉子とその葉子のことを好きになってしまった普通の人間である主人公・黒峰朝陽の2人を描くラブコメディーです。

 また、この作品の最大の特色としてはヒロインが吸血鬼ということだけではなく、主人公を巡って三角関係になる女の子が宇宙人であったり、恋路の邪魔をしてくるのが悪魔であったり、狼男であったりと、奇想天外な設定を持つ登場人物たちが多数出てくるところです。その個性豊かなキャラクターたちが、ハイテンションなギャグを織り交ぜながら、ラブストーリーを紡いでいくところが魅力の作品です。

--アニメにするときに心がけたことは?

 原作の良さを最大限に生かし、「恋愛」というストーリーを軸にたたみ掛けるようなギャグを織り交ぜ、リズム・テンポ感を大事にしていき、個性的なキャラクターたちの魅力を前面に押し出す。そして何よりも制作スタッフ一同が楽しく作っている、それが視聴していただいている方たちに届くように制作するよう心がけています。

--アニメでは、原作マンガとキャラクターのタッチが変わっていますが、描写で気をつけた部分はありますか?

 原作者の増田英二先生とお話しさせていただいた際に、アニメならではの動きや表現で面白くしてほしいというご要望をいただき、恋や友情に悩むキャラクターたちの心理描写とコメディーの表現を丁寧に描いていこうと気を付けています。特に恋愛部分では可愛らしく、そしてギャグの時にはぶっ飛んだ表現にしてギャップ感を出そうと心がけました。

--作品を作るうえでうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 山本靖貴監督をはじめ、スタッフ一同この作品に対しての意気込みがすごく、その結果、第1話では納得のいく映像に仕上げることができました。しかし、実はV編直前に2カット大きなリテークが見つかり(何があったかは言えません)、もちろん修正した状態でオンエアさせていただいておりますが、以降その部分を個人的にはもっとも注意してチェックするようになりました。

--今後のみどころを教えてください。

 個性豊かなキャラクターたちがこれからもバンバン登場してきます。そのキャラクターたちが繰り広げるドタバタコメディーとラストに向けてますます盛り上がるラブストーリーをご期待ください。

--ファンへ一言お願いします(自由欄です。アピールしたいことをお願いします。)

 制作スタッフ一同、テンポよく面白い良質な映像をお届けできるよう頑張って作業に取り組んでおります。アイキャッチや予告ではサプライズをたっぷりと仕込んでおり、本編プラスアルファで楽しめるようになっております。ぜひ第1話から最後まで泣いて笑って楽しんでください!

トムス・エンタテインメント 3×CUBEスタジオ プロデューサー 野崎康次

写真を見る全 22 枚

アニメ 最新記事