マジシャンのMr.マリックさんが30日、東京都内で行われたCSファミリー劇場「Mr.マリック超魔術シリーズ」の会見に登場した。1980年代後半から90年代にかけて、ハンドパワーを使う超魔術師として一世を風靡(ふうび)した当時の番組が26年ぶりに放送されることになり、マリックさんは「孫の代に私のハンドパワーを見てもらえるのはうれしい」と喜び、「人は謎を見たら、(答えを)追い求めるとことがDNAに組み込まれていますが、信じて驚いてから疑って。まず番組を信じて見ていただきたい。見終わってからマジックだと思っていただきたい」と番組の楽しみ方を語った。
ウナギノボリ
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同チャンネルでは、9月17日から毎週木曜日、3週にわたって、日本テレビで放送されていた人気番組「Mr.マリック超魔術シリーズ」を放送する。会見では、報道陣にスプーン移動とスプーン曲げの超魔術を生披露し、放送当時の思い出を語った。マリックさんは「マジシャンは魔法使いの役割を演じている。科学が発達して『魔法なんてない』と、世間が感じた時代に『超能力』という名前をユリ・ゲラーさんが持ってきた。私は、魔法使いではなく、超能力者を演じた」と当時の自身のスタイルを説明。「まず『スプーンが曲がる』と、何が起こるかを伝えて、観客を科学者の目にさせて考えさせることでリアリティーを持たせる。それでも(タネが)分からなかったときに、マジックと違う驚きがあったと思う」と番組成功の理由を分析した。さらに「カメラトリックやサクラを使わない。ライブでお客さんを必ず入れてやることを守ってきた」と自身のポリシーを語った。
一方で、ブレーク時は「『宝くじを当ててくれ』と本気で頼む人や『神のお告げでマリックさんと結婚すると言われた』と自宅を訪ねてくる人もいた」と人気者ならではの苦労話も明かし、「生活に密着したマジックをやり過ぎたかな」と苦笑い。これから放送する番組については「まずは信じて、それから『マジックだ』と思ってほしい。初めから疑って見ると、その後、(信じ過ぎて)精神的な世界に行ってしまいやすい」と持論を語り、「何事も不思議なものに出会ったら素直に『おっ』と驚いて。楽しんで見ていただければ」と、笑顔で語った。
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