浦沢直樹:NHKで冠番組 東村アキコや藤田和日郎のマンガ制作に密着

浦沢直樹さんがマンガ家の作画の現場に密着する「浦沢直樹の漫勉」の一場面=NHK提供
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浦沢直樹さんがマンガ家の作画の現場に密着する「浦沢直樹の漫勉」の一場面=NHK提供

 マンガ家の浦沢直樹さんが、他のマンガ家たちの制作現場に密着するNHK・Eテレの番組「浦沢直樹の漫勉」が9月にスタートすることが24日、分かった。今回のファーストシーズン(全4回)は東村アキコさん、藤田和日郎(かずひろ)さん、浅野いにおさん、さいとう・たかをさんが出演し、“達人技”に迫る。

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 「浦沢直樹の漫勉」は、マンガ制作の裏側に密着し、浦沢さんとマンガ家がマンガ制作について対談する番組で、昨年11月に放送されたパイロット版では、かわぐちかいじさんと山下和美さんが登場したことも話題になった。今回、東村さんは「雪花の虎」、藤田さんは「黒博物館 ゴースト アンド レディ」、浅野さんは「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」、さいとうさんは「ゴルゴ13」の制作に密着する。

 東村さんの撮影は4日間にわたって行われ、ネーム(マンガの下書き)から38ページの原稿が完成し、担当編集に原稿を渡すまでに密着。「顔だけはしつこく描いてこだわる」という東村さんはキャラクターの表情を何度も描き直したり、苦手だというラブシーンを描く様子などを追った。

 このほど、東京都内で浦沢さんと東村さんとの対談の収録が行われ、東村さんはマンガを描くことについて「描いていて楽しい。仕事と思っていなくて、つらいと思ったことがない」とコメント。浦沢さんは、東村さんの仕事ぶりを「達人技ですね。早いです。(マンガを読むと)だいたいペンを入れるスピードが分かるのですが、想像以上です」と驚いた様子。東村さんは自身がマンガを描く姿を見て「適当にやっているようで、目の描き込みはこんなにこだわっているのと気づいた」と語った。

 「浦沢直樹の漫勉」のファーストシーズンは、NHK・Eテレで9月4日から毎週金曜午後11時に放送。東村さんは4日、藤田さんは11日、浅野さんは18日、さいとうさんは25日に登場する。セカンドシーズンは2016年3月に放送予定。

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