あぶない刑事:新宿・歌舞伎町にタカ&ユージ降臨 ファン1000人悲鳴

新宿・歌舞伎町で行われたレッドカーペットに登場した(左から)浅野温子さん、舘ひろしさん、柴田恭兵さん、仲村トオルさん
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新宿・歌舞伎町で行われたレッドカーペットに登場した(左から)浅野温子さん、舘ひろしさん、柴田恭兵さん、仲村トオルさん

 映画「さらば あぶない刑事(デカ)」(村川透監督)の完成披露イベントが12日、東京・新宿の歌舞伎町で行われ、舘ひろしさんと柴田恭兵さんら出演者12人が出席。レッドカーペットが敷かれた約50メートルの沿道には、約1000人のファンが集まり、舘さんが歌うエンディングテーマ「冷たい太陽」をバックに、舘さんと柴田さんが登場すると、大きな歓声を上げ、「タカー」「ユージ」などと悲鳴まじりの声援を送った。

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 イベントには、舘さんと柴田さんのほか、おなじみの浅野温子さんや仲村トオルさん、ベンガルさん、伊藤洋三郎さん、長谷部香苗さん、村川監督、そして今回初参加となる菜々緒さん、夕輝壽太さん、吉沢亮さん、入江甚儀さんも出席。

 この日は、東京では初雪が降る寒さだったが、朝から並んでいた人もいたといい、舘さんは「みなさんの温かい気持ちが胸にしみました」、柴田さんは「みなさんに応えられる映画ができました。今日は本当にありがとう」と感謝の言葉。ほかのキャストとともに、詰めかけたファンとハイタッチをしたり、握手を交わすなど、触れ合いを楽しんだ。

 映画は、舘さんと柴田さん演じる破天荒な刑事コンビの活躍を描いて人気を博した「あぶない刑事」シリーズの完結編。定年退職を間近にしたタカ(舘さん)とユージ(柴田さん)が、横浜に忍び寄る世界の闇市場を牛耳る中南米マフィアと戦う姿を描く。30日公開。

 レッドカーペットの後には、映画館で舞台あいさつが行われた。シリーズ30年の歴史に幕を閉じる本作について、柴田さんは感慨深げに目をうるませながら「(撮影が)本当に楽しかったです。いい作品になったと思います」としみじみ。シリーズ1作目を撮影した長谷部安春監督を父に持つ長谷部さんは「父もちょっと悔しいながら、喜んでいるんじゃないかと思うくらいに、『さらば あぶない刑事』はすごく面白い作品になっています」と涙声で完結編をアピールした。

 一方で、本作で「原点回帰を目指した」という舘さんが、浅野さんの演技について「それとは全然別にドワッと入ってきて、ドワッと去っていった」と評して笑わせる場面も。浅野さんは「ゆるい感じや、つじつまが合わなくても認めてもらえるところが『あぶ刑事』の原点」といい、「それを私なりにまじめにやっていたら『ブルドーザーみたいに浅野温子がなぎ倒して帰っていった』みたいにいわれる。お洋服だってそれなりに考えたのに、監督にお願いだから1着だけちゃんとしたのを着てって泣いて頼まれた」と嘆き節で語ると、再び会場からは笑いが。

 仲村さんは「この30年間で『あぶない刑事』のラストが何度かあったんですけど、今度こそ最後だということで寂しいというか切ない。みなさんが応援してくれると、何か奇跡が起きるかもとちょっとだけ期待しています」と語ると、会場から大きな拍手が起こった。

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