俳優の小栗旬さんが主演で石井あゆみさんの人気マンガを実写化した「信長協奏曲(コンツェルト)」(松山博昭監督)が23日から公開される。戦国時代にタイムスリップしてしまった高校生のサブローが、自分にそっくりな織田信長と出会い、病弱な信長に代わって天下統一を目指す姿を描いた作品で、2014年にフジテレビの“月9”枠初の時代劇として放送されたドラマの“その後”が明らかにされる。「本能寺の変」の直前で終了したテレビドラマの先にある“本当の結末”が気になるところだが、本物とサブローという“2人の信長”を演じる小栗さんや不気味な雰囲気を漂わせる秀吉を演じる山田孝之さんの熱演も見どころだ。
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ドラマ版の「信長協奏曲」は、ある日、戦国時代にタイムスリップしてしまった高校生・サブロー(小栗さん)が、同じ顔をした織田信長(小栗さん)と出会い、身代わりに信長として生きることに。戦のない世を作ろうと決意したサブローは、歴史音痴で史実を知らないままに桶狭間や上洛、浅井朝倉との戦いなど史実通りの施策を次々と行い、ついに安土城を完成させる……という内容。映画版はその後が描かれており、天下統一が間近に迫った矢先、サブローは自分がもうすぐ死ぬ運命にあると知り、妻・帰蝶(柴咲コウさん)との結婚式を企画する。その場所は、京都の「本能寺」。それを知った秀吉は光秀として生きている本物の信長をそそのかし、サブローを討つことを提案する……というストーリー。信長の真面目な家臣・池田恒興役で向井理さん、前田利家役で「Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)」の藤ケ谷太輔さん、信長の妹・市役で水原希子さん、徳川家康役で濱田岳さんらも出演している。
ドラマ版では、マンガ版よりも直情的で明るく、その分、感情の揺れがクッキリ表現されていた小栗さんの“信長”だったが、映画でもそのノリは健在。映画は、かの有名な「本能寺の変」の前後を中心に構成されており、緊迫感のある場面の連続の中でとことんのん気なサブローと、ミステリアスでダークなオーラをまとった“本物の信長”役との対比が鮮やかに浮き彫りにされている。消防隊を控えさせて決行したという本能寺の全焼シーンも大スクリーンならではの迫力だが、なにより最大の見どころといえる“2人の信長”による対峙(たいじ)シーンはさすがの熱演で、心を打たれる。映画版オリジナルの結末は個人的にはそれほど意外性のあるものではなかったものの、終盤は涙腺を刺激されること必至。さまざまな予想を抱えて自身の目で劇場で確かめてもらいたい。23日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほか全国で公開。(河鰭悠太郎/毎日新聞デジタル)
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