女優の田中麗奈さんが、有松絞作家役で主演している連続ドラマ「愛(いと)おしくて」(NHK総合、火曜午後10時)が放送中だ。同作はNHK名古屋放送局が制作し、名古屋市内と岐阜県多治見市、美濃市などで撮影された。撮影中は約3カ月半、名古屋市内に部屋を借りて滞在したという田中さんに撮影中の休みの過ごし方や、理想の女性像について聞いた。
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今回の撮影で、頻繁に岐阜に通ったという田中さん。「撮影の合間に美濃焼(の陶磁器)を見に行って、すてきな食器を見つけて購入しました。一度、待ち時間が長かったときは手ごねで焼き物を作って楽しみました。満喫しましたね」とうれしそうだ。
日本の文化や伝統に関心があり、今回、有松絞の作家役が決まった際には「いろいろ知ることができると思ってうれしかった」と振り返る。またプライベートでも着物やゆかたを着るという和装好きで「着物に触れあう機会も多いのかなと思っていたんですけど、(撮影で)着物を着る機会はなかなかないですね」と少し残念そうに笑った。
そんな田中さんの理想の女性像は、「毎日ハッピーで笑っている人。女性らしい柔らかさもありつつ、活発な人。人生を楽しんでいて、自分自身をしっかりと持っている人はカッコいいし、すてきだなと思います」と語る。自身も「好きな仕事ができていることが幸せ。毎日、現場にいられることが楽しいし、ありがたい」と充実した表情を見せ、「仕事に対しては貪欲だと思いますね。今はやればやるほど、もっとやりたくなる感じ」と目を輝かせる。
1998年の映画「がんばっていきまっしょい」で初主演し、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなどキャリアは20年を目前にしているが、「こういう役をやりたいなとか、こういう部分で自分を表現していきたいなとか、こういう仕事をしたいなと常に思っています。常に(芝居をして)“車輪”を回しておきたい」と意欲は尽きない。
そして「仕事が充実していると、自分の時間に映画を見たり、本を読んだりすることも、もっと楽しくなりますし、たくさん寝られた日もうれしくなる。(人生を)楽しんでいる方じゃないかな」とはにかみながら語った。
<プロフィル>
たなか・れな。1980年5月22日生まれ。福岡県久留米市出身。98年の映画「がんばっていきまっしょい」に初主演。日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。以降、映画を中心にドラマ、舞台や連載など幅広く活動。最近の出演作にTBSドラマ「美しき罠~残花繚乱~」、フジテレビ系ドラマ「三面記事の女たち-愛の巣-」がある。NHKではドラマ10「激流~私を憶えていますか?」、プレミアムドラマ「歩く、歩く、歩く~四国 遍路道~」、プレミアムよるドラマ「徒歩7分」などに出演した。2015年の大河ドラマ「花燃ゆ」では毛利安子(銀姫)役を好演。初夏に公開予定の映画「葛城事件」(赤堀雅秋監督)で、死刑反対を唱え、無差別殺人事件を起こした葛城家の次男・稔と獄中結婚をする女性を演じる。
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