高畑充希:「とと姉ちゃん」で新しい“朝の顔” 「毎日が楽しくて濃い」

「とと姉ちゃん」で主演する高畑充希さん=NHK提供
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「とと姉ちゃん」で主演する高畑充希さん=NHK提供

 女優の高畑充希さん主演のNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」が4月4日にスタートする。好調の「あさが来た」の後番組ということもあり、高畑さんは新しい“朝の顔”として注目されている。朝ドラの撮影は過酷ともいわれているが、「いろいろな人に大変だといわれていたのですが、思ったよりも大変ではなくて、楽しい。毎日が濃いです」と笑顔で話す高畑さん。撮影の様子やドラマの見どころを聞いた。

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 ◇「ごちそうさん」から変化は?

 「とと姉ちゃん」は、生活総合誌「暮しの手帖」の創業者である大橋鎮子、花森安治らの軌跡をモチーフとしたドラマ。11歳で父を亡くしたことを境に家族の父代わりとなった小橋常子(高畑さん)が静岡から上京し、女性向けの雑誌を創刊。雑誌は、花山伊佐次(はなやま・いさじ)の助けを借りながら、高度経済成長期を生きる女性に支持されていく……というストーリー。「実験刑事トトリ」シリーズ、「怪物くん」「妖怪人間ベム」、アニメ「TIGER&BUNNY」などを手がけた西田征史さんが原作と脚本を担当する。

 高畑さんは2013~14年放送の朝ドラ「ごちそうさん」で、東出昌大さんが演じた西門悠太郎の妹・希子(のりこ)の演技も話題になった。前回の朝ドラと“座長”となった「とと姉ちゃん」の撮影の違いを「前は分からないことが多くて、長く感じたけれど、今回はあっという間」と話し、「前はほとんどしゃべらない役だったけれど、今回はすごくしゃべる役なので、時間がいくらあっても足りない。ずっとスタジオにいます」と話す。

 ◇共演者は「第2の家族」

 高畑さんが演じる常子はスポーツ万能で、好奇心旺盛、物おじしない性格だ。自身との共通点を「事件が起きた時でもどうにかなると思う能天気なところです。ただ、私はもっと自己中心なところもあるので、常子のどんな時も人のために一生懸命なところは素直に尊敬しますね」と語る。また、自分の性格を「カラッとはしていますし、落ち込んでも引きずらないです。くよくよすることも少ない。学生時代は女の子にばかりモテていました。リアルに告白されたことはないですけれど(笑い)」と明かす。

 撮影現場は「皆さんに刺激を受けています。それぞれのキャラクターがとても面白いんです」といい、「母役の(木村)多江さんは品のある和風美人という印象だったけど、すごくおちゃめな方です。一緒になって遊んでくれるのがとてもうれしいです。大地真央さんもキュートでおちゃめな方。現場の空気が明るいので毎日楽しいです」と撮影を楽しんでいる様子。正月に撮影が一時休みとなり、休み明けに久しぶりに共演者と再会した際は「みんなで機関銃のようにしゃべっていた」といい、「それくらいしゃべりたい相手。第2の家族です」とまで話す。

 撮影の合間は“女子トーク”に花を咲かせているというが、内容は「とてもこんなところでは話せない……(笑い)」と秘密だという。一方、撮影は楽しいことばかりではなく、「1月に半袖に裸足、下駄で撮影した時は死ぬのかな……と思いました(笑い)。3姉妹のお互いの体温が頼みになりました。絆が深まりました」と苦労も多いようだ。

 朝ドラのヒロインという大役に挑戦しているが、「変わらないです。今まで通り。NHKから一歩でると普段に戻ります」と大きな変化はないという。そんな高畑さんは、ドラマの見どころを「みんながちょっと変なところです。常子もいい子だけれど、いい子過ぎて変(笑い)。じんわり温かくなれると思います」と表現した。新しい“朝の顔”の活躍に期待したい。

 「とと姉ちゃん」は4月4日~10月1日、NHK総合で月~金曜午前8時ほかで放送。全156回を予定。

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