林家三平:40代の若さ&“今までにないキャラ”で「笑点」抜てき

「笑点」の大喜利に新レギュラーとして加わった林家三平さん
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「笑点」の大喜利に新レギュラーとして加わった林家三平さん

 日本テレビ系の長寿演芸番組「笑点」の大喜利コーナーに、新レギュラーとして新加入した落語家の林家三平(本名:海老名泰助)さん(45)が29日、メンバーとともに生放送後に会見。3月にオファーを受け、妻で女優の国分佐智子さんにも秘密にしていたという三平さんは「妻にも伝えてないので、ドキドキしている」と明かし、初回放送については「気持ち的には20点。まだまだ。問題を出されれてから考えている間は長く感じる。はなし家冥利(みょうり)に尽きると思います」と振り返り、「諸先輩方を見習って精進していきたいと思います」と意気込んだ。

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 三平さんの抜てきについて、番組の中村博行プロデューサーは「『かみさんが女優が良いな』というのがスタートで、朗らかで45歳。40代が『笑点』にいない。屈託のない笑顔が空気を変える」と説明。この日初司会を務めた春風亭昇太さんも「今までにないキャラクターが欲しいと。家庭がごたごたした人が多い中、家庭円満で嫁がきれい。周りの環境が良い。奥さんがきれいなのが起用理由」と明かし、自身の“永遠の独身キャラ”をネタに「不愉快でした。これをきっかけに別れればいい(笑い)」と冗談めかして笑わせた。

 3月に東京・汐留の日本テレビで「社長室の会議室で偉い人に囲まれて」新メンバーのオファーを聞いたという三平さんは「『はい』と答えた。(発表までに)話したら無かったことにするからと言われていた。佐智子にまで、話さないでいたのが大変でした」と告白。この3カ月間について「とにかくかみさんに内緒で、『笑点』を自動録画していた。かみさんが寝てから『笑点』を見ていた」と振り返った。

 一方、三平さんの加入について、林家たい平さんは「たいちゃん(三平さん)と一緒に出られることがうれしい。いろいろと切磋琢磨しながらいい番組を作れれば」と語ると、三平さんは「林家の中でも仲が良い人です。この気持ちを返せるように」とコメント。山田隆夫さんは「泰助君のお父さんとは何回かテレビ出演をして、泰助君がはなし家になったら可愛がってねと言われていた。一緒に仕事ができるようになって初代三平師匠も喜んでくれているはず」と思いをはせた。

 この日は、おなじみのメンバーとともに大喜利も披露。三平さんは「気持ち的には20点です。まだまだ」と謙虚に語ったが、林家木久扇さんは「芸人のおうちの育ちなので、あうんの呼吸で分かる。自然でとても良かった」、三遊亭小遊三さんも「御曹司であります。出た瞬間にぶれていない」と称賛。三遊亭好楽さんは「せがれと兄弟みたいなもの。厳しく育てたい」とコメントした。

 三遊亭円楽さんは「空回りしないようにしようと一生懸命だった」と振り返りつつ、「反省会を彼のお金でやりたいと思う」と発言。三平さんは「(二代目三平の)襲名ぐらい金かかるかも」と苦笑い。昇太さんからは「円楽さんが隣でちょこちょこ言ってくる。耳を貸すとペースが乱れる。円楽さんに耳を貸さない。木久扇師匠には魂を抜かれるから気をつけて」とアドバイスを送られ、「肝に銘じます」と語っていた。なお、三平さんはこの日、黒の紋付きはかま姿で登場したが、今後、着物の色は暫定で「ちょうじ色」に決まっているという。

 三平(本名:海老名泰助)さんは、1970年12月11日生まれ、東京都出身。89年3月に都立竹台高校卒業。同年4月、中央大学入学。89年11月、林家こん平門下に入門。90年3月、前座となる。前座名は「いっ平」。93年11月、二つ目に昇進。2002年9月に真打に昇進。09年3月に二代目「林家三平」を襲名。11年に国分さんと結婚した。

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