尾野真千子:警察組織の闇に挑む命知らずの刑事役に “濡れ場”&アクションにも体当たり

スペシャルドラマ「狙撃」に主演する尾野真千子さん(中央)と豪華な共演者たち=テレビ朝日提供
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スペシャルドラマ「狙撃」に主演する尾野真千子さん(中央)と豪華な共演者たち=テレビ朝日提供

 女優の尾野真千子さんが今秋に放送されるスペシャルドラマ「狙撃」(テレビ朝日系)で、警察組織の闇に挑む命知らずな女刑事役で主演することが24日、分かった。初共演となる阿部サダヲさん、佐藤浩市さんら豪華キャストも集結し、“濡れ場”あり、アクションありのハードボイルドな本格警察ドラマに体当たりの演技で挑んだ尾野さんは「やり応えのある作品で、いろんな方といろんな芝居ができとても楽しかったのですが、大変がほとんどでした(笑い)。涙あり、アクションあり、人間ドラマあり、あっと驚く展開のサスペンスもありの、見ごたえのある大人なドラマになっています」と手応えを語っている。

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 ドラマは2010年に永瀬隼介さんの本格警察小説「狙撃 地下捜査官」(角川文庫/KADOKAWA)が原作。警察内部の権力闘争を根源とする、15年前に日本を揺るがした「次期首相候補狙撃事件」に絡んだ、大がかりな隠ぺい工作、組織犯罪の証拠データを巡って欺き合う10人の刑事たちの命懸けの権力抗争を描く、警察権力の闇に挑む本格サスペンスだ。

 尾野さんが演じるのは、上司との不倫で左遷され、所轄に勤務する上月涼子。危険なおとり捜査にも犯罪者への制裁にも一切ためらいを見せない型破りな女刑事で、15年前に起きた「次期首相候補狙撃事件」を監察官として捜査することになる。そんな、涼子の前に現れる、さまざまな思惑を持った組織の人間たちを演じるのは、阿部さん、佐藤さんのほか、北村有起哉さん、小市慢太郎さん、眞島秀和さん、柄本明さん、鈴木杏さん、でんでんさん、長谷川初範さん、松重豊さんという実力派のキャストたちだ。

 すでに撮影を終えている尾野さんは「毎日何が起こるかわからなくて、驚かされることの方が多かったように思います。そんな中でも、共演者の方や一緒の時間が多かった佐藤さんと笑いあって、楽しんでいる自分がいました。本当に佐藤さんがお相手で良かったです。バカを言おうが真剣に話そうが、すべて受け入れてくれて、緊迫することが嫌いな私のむちゃにも応えてくださり、本当に優しく包み込んでくれました」と感謝。

 印象的なシーンについては「とにかくいろんなことが起こります。盛りだくさんなので『ここ』と言うのがもったいないです。私の濡れ場? はい、濡れます(笑い)」とコメント。「スタントもなるべく使わず、みなさんアクションにも頑張りました。涙あり、アクションあり、人間ドラマあり、あっと驚く展開のサスペンスもありの、見ごたえのある大人なドラマになっています。大人にあこがれる若い方にも、なにか引っかかるものがあったらいいなと思います」とアピールしている。

 また、事件の一部始終を記録した通称“呪いのファイル”の開封キーを隠し持ち、同じ公安からの監視に追い詰められていくが、型破りな涼子に最後の望みを託そうとする公安刑事・貴島彰役の阿部さんは「走って逃げるシーンやアクションが多く、ハードな作品でした。こんなに骨太な作品は、僕にとってほぼ初めてに近いと思います。現場では、大量に雨を降らしたり、役者がびしょびしょになったり、ウイスキーのロックが似合いそうなハードボイルド感があって、男性も楽しめる作品になると思いました」とコメント。

 涼子に「俺の思う通りに動け」と特務監察官の任を命じる東大卒のエリート官僚で特務監察室の室長・鎮目竜二役の佐藤さんは「僕の出演は、尾野真千子の結婚祝いです! 尾野さんは、本番前と本番でパッとスイッチを変えられる稀有(けう)な女優さん。男性的とも言えます。それを見るのが面白いので、僕は彼女と一緒に仕事をしたいと思うし、今回のこういう芝居をどうされるのかにも興味がありました」と告白。ドラマについては「昭和的なハードさがある作品。今の社会では伝わりづらい部分があるかもしれませんが、日本的じゃないスケール感があるエンターテインメントとして楽しんでいただきたい」と呼びかけている。

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