世界最高峰の映画の祭典「第89回アカデミー賞授賞式」が27日(現地時間26日)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開かれ、最後を飾る作品賞の発表でまさかの大失態があった。賞の発表を任されたのはウォーレン・ベイティさんとフェイ・ダナウェイさんで、最初に「ラ・ラ・ランド」と受賞作を読み上げたが、実は2人に渡されていた封筒は主演女優賞のもので、“間違い”であったことが発覚。急いで“本物”の作品賞の封筒が開封され、賞を「ムーンライト」に贈られることを発表したが、現場は大混乱。受賞スピーチも仕切り直して行われたが、どこか白けた空気のまま授賞式は幕を閉じた。
ウナギノボリ
ついにクライマックス!「不適切にもほどがある!」
「ムーンライト」は、自分の居場所を探し求める主人公の姿を、色彩豊かで革新的な映像美と情緒的な音楽とともに三つの時代でつづった愛の物語。内気な性格で、学校ではいじめっ子たちから標的にされる日々のシャロンにとって、同級生のケビンだけが唯一の友達だった。高校生になっても何も変わらない日常の中、ある日の夜、月明かりが輝く浜辺で、シャロンとケビンは初めてお互いの心に触れることに……というストーリー。
なお「ラ・ラ・ランド」は、“惜しくも”作品賞の受賞を逃したものの、監督賞、主演女優賞、美術賞、撮影賞、作曲賞、歌曲賞を受賞し、最多6冠を達成した。次いで「ムーンライト」が作品賞、助演男優賞、脚色賞の3冠だった。
授賞式の模様はWOWOWプライムで「生中継!第89回アカデミー賞授賞式」と題して、生中継(同時通訳)。また同日午後9時から字幕版を放送し、3月5日午後6時にはダイジェスト版を放送予定。
「メッセージ」▽「フェンス(原題)」▽「ハクソー・リッジ(原題)」▽「最後の追跡」▽「ヒドゥン・フィギュアズ(原題)」▽「ラ・ラ・ランド」▽「LION/ライオン~25年目のただいま~」▽「マンチェスター・バイ・ザ・シー」▽「ムーンライト」
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