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信川清順:「光る君へ」いとさん、為時とは過去にデキていた? “裏設定”の存在明かす

NHK大河ドラマ「光る君へ」でいとを演じる信川清順さん (C)NHK

 俳優の吉高由里子さん主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合、日曜午後8時ほか)に出演する信川清順さん。演じるいとは、まひろ(吉高さん)の弟・惟規(高杉真宙さん)の乳母で、ドラマには、1月7日放送の第1回から登場し、まひろの従者・乙丸(矢部太郎さん)と共に、主人公一家には欠かせない存在となっている。5月19日放送の第20回では、為時(岸谷五朗さん)が10年ぶりの官職として越前国守に抜てきされ、苦楽を共にしてきたいとも一安心といったところ。信川さんには役についてはもちろん、いとと為時の気になる関係性についても話を聞いた。

 ◇いとも一生懸命生きる「働く女性」 為時との関係性は…

 惟規を溺愛する一方で、まひろの姫らしくない振る舞いにやきもきしつつ、それでも一家に長年、仕えてきたいと。他の登場人物と同じように「平安という時代をすごく一生懸命生きた人」と信川さんは位置付ける。

 「いとさんは若干、空気を読めないのですが、空気が読めないゆえにズバズバと言えてしまうし、そこに悪気はないんです。まひろさんのことを為時さんに告げ口するようなシーンでも、本当に悪気はなく、まひろさんのことを思って、いとさんなりに家のことを『よくしていこう』という気持ちの表れなんです」

 空気が読めず、思ったことをすぐ口に出してしまういとだが、信川さんによると、そこには「いとさんなりの正義がある」という。また演じる上では、乳母として一家を支え、地位を少しでも上にあげていきたいとの思いを抱く「働く女性」を意識。

 とはいえ、いとが為時のことを「めちゃくちゃ好き」というのは、信川さんも認めるところ。

 「いとさんと為時さんは過去にデキていたんじゃないかっていう“裏設定”があるんです。それは監督とも話し合ったことで、せりふには出てこないのですが、為時さんがいとさんに“手、つけてた”って。いとさんが何か申し入れるときに行く為時さんのお部屋があるのですが、裏設定があるからこそ、2人きりになれる場所に出向くってことは大事にしているし、何をするにしてもここが私たち2人きりの空間って思いはあります」

 ◇リアルな距離感出た? 印象に残っているシーン

 信川さんは、これまでの放送で印象に残っているシーンとして、4月7日放送の第14回で、いとが為時に「おいとまをいただきとうございます」と願い出る場面を挙げた。

 「為時さんは長年、仕えてきた家の主で、いとさんの中では、今までの人生で一番くらいの決心があって。いとまをいただいて、じゃあ、どこに行くのか、愛(いと)しい人たちを置いていけるのかってうのもあるし。でも、空気を吸っても太ってしまう女なんで(笑い)、みんな優しいからこそ、自分から言わないといけないっていうのはありました」

 また同シーンの本番で、為時役の岸谷さんとの距離が思いのほか「近かった」ことも印象的だったという。

 「それがリアルないとさんと為時さんの距離感に思えたというか。いろいろと過去にあったとしてもなかったとしても、為時さんはずっと支えてきてくれたいとさんのことを大切にしてくれていると思えて、岸谷さんとも勝手に心が近づいた感はありました」

 ◇兼家死去→ガッツポーズは台本通り

 また第14回では、いとが、夫と生まれたばかりの子をはやり病で亡くしていたというつらい過去が明らかに。また兼家(段田安則さん)が亡くなったことを知り、「ガッツポーズするいとさん」も話題となった。

 「そもそも台本に『ガッツポーズ』と書かれていて驚きましたし、『どういうテンションで?』ともなりましたけど。いとさんはそこがみんなと違うところで、政治、家柄、家のつながりとか関係なしに、もらった情報だけで喜怒哀楽が出せるんです。『死んだの? ラッキー』『これで官職もらえるかも』みたいな」

 そんないとの願いが通じてか、為時はついに越前国守に。新たな局面を迎えた主人公一家で、今後いとがどんな役回りを担うのか、引き続き放送に注目したい。

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