木下優樹菜:「芸能界で更生した自分思い出す」 短編映画「ゆっきーな」初主演

 タレントの木下優樹菜さん(22)主演の短編映画「ゆっきーな」(渡辺世紀監督)が6月に東京都内で開かれるアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2010」の中で上映されることが18日発表された。元ギャルの政治家秘書を演じた木下さんは同日、東京・六本木で行われた作品発表会に登場し「本当に好きな人のために外見を変えて、ひとつ自分の夢中になれるものを見つけた優樹菜(主人公)は、芸能界に入って更生した自分を思い出しました」と報道陣の笑いを誘った。

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 「本格的な女優業は初めて」という木下さんは自分の呼び名と同じ「ゆっきーな」という作品名について「うれしいのと、半面いいのかなって。監督の期待に優樹菜どうやって応えたらいいのかな、と不安はありましたね」と撮影を振り返った。いちずな恋の演技については「何か一つ頑張ることを見つけたいと思って好き勝手自由に生きてきて、やっと頑張れることを見つけたっていうのは、同じことだと思います」と真剣に語った。

 「ゆっきーな」は大黒摩季さんの歌「あなただけ見つめてる」にインスパイアされた11分38秒のショートフィルム。40年連れ添った妻を亡くした大物政治家のもとに、妻の「友達」だと名乗るギャルが訪ねてきた。彼女に渡されたビデオ映像には、今まで見たことのない妻があった……というストーリー。木下さんは、若いころの亡き妻を演じている。木下さんのほか、亀石征一郎さん、稲川美代子さん、黒澤ゆりかさんらが出演している。

 発表会には、大黒さんも出席。「自分の曲のなかでも一番嫌がられる曲を選ばれたのでびっくり。『あなただけ見つめてる』に対する歌い方が変わりそうです(笑い)。最高の純愛を描いていただいて光栄です」と感想を語った。

 同映画祭は今年で12回目を迎える米国アカデミー賞公認の映画祭。今年は、レコード会社協賛のもとエントリーされた楽曲をテーマ曲として、クリエイターが自由に映像作品を制作する「ミュージックShortクリエイティブ部門」を新たに設置。「ゆっきーな」は同部門のため特別製作された3作品の一つとして上映される。同映画祭各部門優秀賞の中から選出されるグランプリ作品は、11年の米国アカデミー賞短編部門の選考対象となる。

 同映画祭は6月10~13日が表参道ヒルズスペース オー(東京都渋谷区)、16~20日はラフォーレ ミュージアム原宿(同)ほかで開かれる。(毎日新聞デジタル)

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