相武紗季さん（２４）、水川あさみさん（２６）、小雪さん（３３）、優香さん（２９）、長谷川京子さん（３１）が主演した行定勲監督の携帯ドラマ「女たちは二度遊ぶ」が、７月３日から１週間限定で劇場公開されることが４日、分かった。同作は、３月からエイベックスとＮＴＴドコモが運営する携帯専用放送局「ＢｅｅＴＶ」で配信された作品で、エイベックスは今回の劇場公開について「携帯ドラマとしては異例」と発表している。

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　「女たちは二度遊ぶ」は、芥川賞作家、吉田修一さんの小説が原作で、映画「ＧＯ」や「世界の中心で、愛をさけぶ」などの行定監督が初の携帯ドラマに挑んだ作品。全５編のオムニバスで、男の記憶に鮮明に残った５人の女たちと、その男のリアルなラブストーリーが描かれている。全編に登場するキーマンの小説家をタレントのユースケ・サンタマリアさんが演じ、主題歌には安室奈美恵さんの「Ｔｈｅ　Ｍｅａｎｉｎｇ　Ｏｆ　Ｕｓ」が起用されている。

　同作は、毎月２０番組以上を配信する「ＢｅｅＴＶ」で６０日連続でダウンロード数１位を獲得。総ダウンロード数は累計９００万を突破するなど、同局の番組史上記録を次々と塗り替えた。同局の作品では劇場公開第１弾となる。また、携帯ドラマとして初めて、劇場公開映画を上映する映画祭「Ｔａｉｐｅｉ　Ｆｉｌｍ　Ｆｅｓｔｉｖａｌ」で２７と３０日にプレミア上映されることが決定している。

　行定監督は、携帯での配信時に「携帯ドラマというよりは『映画』を『ケータイ』で見せるという発想。『ケータイで映画なんか見せられるか』という人もいるかもしれないが、やってもみないで否定はしたくないのでチャレンジしました。映画と区別も差別もしなかった。アップを多用することもせず、カット割りもショットも（映画と）変わらず撮りました。手抜きはない。自分の手元で映画が見られる時代が来たと感じた」とコメントを寄せており、今回の劇場公開に当たっては「日常的な男女のリアルな恋愛ストーリーを通して、男の後悔であったり、本質的な男女の人間のあり方などを感じてもらえれば」と呼びかけている。

　同作は、本編映像と予告などの特典映像を約１４０分収録したＤＶＤが、７月９日に発売される。３９９０円。（毎日新聞デジタル）