注目ドラマ紹介:「鉄の骨」 小池徹平がゼネコンマンに 談合をテーマにした社会派ドラマ

 俳優の小池徹平さんが談合に加担するゼネコンマンを演じる社会派エンターテインメントドラマ「鉄の骨」(NHK)の放送が3日始まる。池井戸潤さんの吉川英治文学新人賞(講談社)受賞作の同名小説が原作。建設現場では妥協を許さないまっすぐな性格だった入社3年目の富島(小池さん)が、土木部営業1課に異動となり、談合の実態を目の当たりにする。会社のために犯罪に加担すべきか葛藤(かっとう)するが、必要悪としての側面があるのを知り、やりがいを見いだしていく。談合の元締で常務の尾形を陣内孝則さん、談合の現場をさばく上司・遠藤を豊原功補さんが演じる。

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 第1回は、着任早々、談合により国道バイパス工事の受注を担当することになった富島が違法行為に加担することに抵抗を感じる。そんなとき、談合を告発した文書が出回り、会社はピンチに立たされる……というストーリー。

 磯智明チーフ・プロデューサーは「自由競争の時代に入り、厳しいルール改正もあり、(談合は)05年ぐらいから姿を消しました。談合が最も公正な利益分配のやり方から犯罪へと変わる世の中で、当事者たちが何を考え、何を感じていたのかということを描きたかった」とコメント。池井戸さんは「会社という組織のために求められる仕事が法律に背く内容だったとき、あなたはどうしますか?」と問いかけ、「彼らは家族を守り、自分の信念を守りながら、必死で生きていこうとします。(ドラマは)彼らの生き様を何よりリアルに見せてくるに違いない。これは、真に働く人たちの物語」と語っている。総合テレビで毎週土曜午後9時放送。全5回。(毎日新聞デジタル)

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