ハロルド作石さんの人気音楽マンガを水嶋ヒロさん主演で映画化した「BECK」(堤幸彦監督)とレコード販売店グループ「HMV」のコラボイベントが1日、東京・渋谷の「HMV渋谷」で開かれ、水嶋さんや佐藤健さんら「BECK」メンバーが集結した。音楽文化をけん引してきた“渋谷の聖地”「HMV渋谷」は22日で閉店することが決まっており、同イベントが最後の映画イベント。水嶋さんは「学生の思い出が詰まった場所」と感慨深げに話し、「たくさんのすてきな思い出をありがとうございます」とあいさつした。
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メンバーの中村蒼さんは「つい2週間前にも来た。思い出の場所です」と振り返った。佐藤さんと桐谷健太さんは、「イベントに参加できて本当にうれしい」「楽しんでいってください」と呼びかけた。向井理さんは「暑い中みんな集まってくれてありがとう。終わってしまうのは悲しいですが、今日のイベントで有終の美を飾りたい」と話した。
トークセッションは居酒屋で話すような気軽な雰囲気で行われ、メンバーは楽器の練習や好きなアーティスト、楽曲についてなど、音楽トークで盛り上がった。コラボセレモニーでは、「HMV渋谷」スタッフから「BECK」メンバーへ、「HMV」×「BECK」のコラボポロシャツをプレゼント。「BECK」メンバーは、撮影で着用したモデルのTシャツを「HMV渋谷」のスタッフへプレゼントした。水嶋さんは「HMV渋谷」に向けて「最後のイベントに出られて光栄です」と話し、「この報道を見た人は、たくさん思い出の発見があると思うので、ぜひ『HMV渋谷』にお越しください」と呼びかけていた。
「BECK」は、「月刊少年マガジン」(講談社)で連載され、累計1500万部を発行する人気マンガが原作。平凡な毎日を送る高校生コユキ(佐藤さん)が、NY帰りの天才ギタリスト、竜介(水嶋さん)と出会う。竜介は千葉(桐谷さん)と平(向井さん)、そしてコユキとサク(中村さん)を強引に誘ってバンド「BECK」を結成する。ライブ活動を皮切りにCDデビューやライブハウスでの成功を重ね、コユキのボーカルの才能も開花。幾つもの困難を乗り越えてメジャーになっていくという物語。オープニング曲に米ロックバンド「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」の「アラウンド・ザ・ワールド」、エンディング曲にオアシスの「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」が起用されている。9月4日から全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)
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