熱闘甲子園:30周年で甲子園マウンド再現 15日まで「30th展」も開催

六本木に再現された甲子園のマウンドで始球式を行った桑田真澄さん
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六本木に再現された甲子園のマウンドで始球式を行った桑田真澄さん

 テレビ朝日・ABC系列で放送の夏の高校野球を伝えるスポーツ情報番組「熱闘甲子園」がレギュラー放送開始から30周年を迎える。3日には東京・六本木のテレビ朝日で番組関連イベントが行われ、元巨人でPL学園のエースだった桑田真澄さんがスペシャルゲストとして出席した。

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 イベント会場では、実際の甲子園球場の土で作ったという原寸大の直径約5.5メートル、高さ25.4センチのマウンドを再現し、桑田さんが甲子園で優勝を飾った懐かしのPL学園のユニホーム姿で登場。同番組の長島三奈キャスターとナビゲーターの栗山英樹さんが見守る中、記念セレモニーの始球式に臨み、甲子園のマウンドについて「神聖な場所ですね。精神が研ぎ澄まされるというか、ここではごまかしがきかないんです。今の土の状態は水をまいたばかりの感じですが、土が乾いてくると落ちた汗がジュワーッと音をたてるような、それぐらい熱いイメージがありますね。ただ、傾斜はなだらかで投げやすいマウンドです」と振り返った。

 高校1年から甲子園に5回連続出場してそのうち2度の優勝、投手としても通算20勝という輝かしい成績を残している桑田さんは、甲子園の知られざるエピソードも披露。1年で出場した83年の65回大会、池田高校の元巨人・水野雄仁投手からホームランを打った場面について「あの時は突然インハイを狙え、という声が天からおりてきたんです」と打ち明ける一幕もあった。

 7日午後11時からの番組開始に際し、イベントに出席した長島キャスターと栗山さんも意気込み。長島キャスターは「熱く、温かく球児の表情を伝えたい」、同番組とともに育ってきたという栗山さんも「三奈ちゃんの言いにくいことをフォローしながら、今年も命がけで伝えていきたい」と語った。

 なお、同番組放送30周年を記念した展示会「熱闘甲子園30th展」も開催される。テレビ朝日1階アトリウムで15日まで。会場内には桑田さんが始球式を行った原寸大のマウンドがある他、81年から30年間の大会の歩みが分かる選手の写真や新聞記事、06年に優勝した斎藤佑樹投手の寄せ書きなど、甲子園で活躍した選手たちの貴重な品々が展示されている。(毎日新聞デジタル)

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