悪人:原作小説がオリコン文庫部門1、2位 「東京島」は3位 映画原作がトップ3独占

「悪人」上巻(左)と下巻の表紙
1 / 1
「悪人」上巻(左)と下巻の表紙

 16日発表されたオリコン本ランキング(20日付)の文庫部門で、現在ヒット中の映画「悪人」の原作文庫本上・下巻(朝日新聞出版)が1、2位となり、昨年11月の初ランクイン以来、44週目で初の首位に輝いた。また、3位は木村多江さん主演の映画「東京島」の原作文庫本(新潮社)で、現在公開中の映画の原作本が文庫部門のトップ3を独占した。

あなたにオススメ

 「悪人」は、朝日新聞に連載された芥川賞作家・吉田修一さんの長編小説。ふとしたきっかけで殺人を犯してしまった土木作業員が紳士服店員の女性と出会って強烈な恋に落ち、2人で逃避行を繰り広げる……という物語。映画では、殺人を犯した男を愛するヒロインを演じた深津絵里さんが「モントリオール世界映画祭」最優秀女優賞を受賞した。

 「東京島」は、第44回谷崎潤一郎賞を受賞した桐野夏生さんの長編小説で、無人島に漂流した男31人と女1人の極限状態を描いている。累計売り上げ部数は、「悪人」が上下巻合計で73万4000部、「東京島」は53万2000部。(毎日新聞デジタル)

ブック 最新記事