注目DVD紹介:「ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間」人間の本性を見抜く博士が活躍するサスペンスドラマ

「ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間 シーズン1」の場面写真 (c)2010 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
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「ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間 シーズン1」の場面写真 (c)2010 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

 わずかな表情の変化から、その人間の内面を読み解くエキスパート、心理学者のカル・ライトマン博士と、彼がまとめるチームのメンバーの活躍を追った犯罪サスペンスドラマ「ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間」のDVDが発売中だ。米国では09年1月に放送を開始し、シーズン3の放送が11月から決まっている人気シリーズ。

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 普段から「言葉を信用していない」ライトマン博士は、ボディーランゲージやわずかな表情の変化からその人の本性を見抜くことにかけては右に出る者はおらず、そのせいか奥さんには逃げられ、新たに加わることになる女性捜査官ともソリが合わず、気の置けないタイプにはなりにくい人間。その彼が毎回手掛ける事件は、殺人や暗殺といった凶悪犯罪のみならず、浮気や人間の過去の調査、さらにビル崩落事件での人命救助といったものまである。

 表情やうその研究において世界的権威である米心理学者ポール・エクマン博士が主人公のモデルとなっており、扱っているエピソードはフィクションながら、毎回のライトマンによる“推理”には科学的根拠があるという。それを証明するかのように、ドラマでは、その状況に合った、オバマ大統領やニクソン元大統領といった有名人の映像や写真を例示してみせ、視聴者になるほどと思わせる。

 シリーズの魅力は、われわれと切っても切れない“うそ”を扱い、それをつくにいたった理由や原因をひもとき、犯罪抑止や事件解決へとつなげていくライトマン博士たちの活躍にあるが、もう一つの魅力は、ライトマン博士を「レザボア・ドッグス」や「パルプ・フィクション」などで知られるティム・ロスさんが演じていることだ。ロスさんといえば、性格俳優として名高く、クセのある役を数多く演じてきた。彼が演じることで、ライトマン博士の人間性に深みが増し、より魅力的に映るのだ。第12話「模倣犯」では、そのロスさんだからこその演技を見ることができる。「シーズン1」のコレクターズボックス(20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン)は発売中で、13話を収録した4枚組み、価格は1万920円。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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