「新宿鮫」シリーズなどで知られる直木賞作家、大沢在昌さんが12月に出版する最新作「カルテット」(角川書店)が来年1月、女優の福田沙紀さんとR&B歌手の松下優也さんのダブル主演でドラマ化される。福田さんは全身にタトゥー(入れ墨)とピアスをまとった中国残留孤児3世に体当たりで挑戦、松下さんは連続ドラマ初主演で、初めてのドラマ主題歌も担当する。福田さんは「未経験の世界で未経験の役柄で、今から演じるのが楽しみです」と語っている。
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「カルテット」は、雑誌「野性時代」(角川書店)連載、12月下旬から単行本が発売予定のクライムアクション。ドラマは、シュン(福田さん)とタケル(松下さん)が、謎の美女・カスミの誘いで、警視庁の異端者・クチナワに雇われ、秘密潜入捜査を手伝うことになる。潜入先は住民のほとんどが不法滞在者の居住区ミドリ町。無法地帯となっている町では、マフィアによって、子供もや女性たちが奴隷のように扱われ、密造されたドラッグの実験台にされていた。最初は単に情報収集をするだけだったシュンたちだったが、卑劣な現実を目撃して、ついにマフィアに立ち向かっていく……というストーリー。主題歌には、松下さんの「paradise」が採用された。
福田さんは、個性的な役柄について「普段の自分とは全く違う役ですが、印象の強い今回の役にも人の持つ悩みや優しさがあるはずなので、強烈な役の分、そういう部分を大切に保ちつつ、演じたいと思います。今回中国語を話すシーンもあるかと思いますので今から勉強しています。ちょうど語学にはまっていて、いろんな国の言葉を勉強したく、今は韓国語を勉強しています。いずれ中国語もと思っていたのでとても楽しみです」とコメント。連続ドラマ初主演、初主題歌となる松下さんは「今まで、舞台や映画では主演をつとめさせていただいたことはありますが、これまでとはまた違った貴重な経験ができることを、心から楽しみにしています。大沢ワールドらしい、かなり激しいアクションシーンも結構ありそうなので、今から気合入れてがんばります!」と話している。
ドラマは1月から、TBS・MBSで深夜に放送される予定。(毎日新聞デジタル)
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